きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

ワイキキの海で溺れそうになった話

 

こんにちは。
8月の中旬を過ぎて、思い出しました。
今日は、
「ワイキキの海で溺れそうになった話」です。

この話はぜひ読んで疑似体験していただいて、
もしものときに、必ず思い出してほしいです。


ある年、私はワイキキビーチにいました。

写真はすべてフリー画像です
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泳ぎは好きだし、得意なので、
調子に乗って体一つでスイスイ泳いでいたらーー

あれ?
気づいたときには、遠くまで運ばれていて
周りには誰もいなくなっていました。
ビーチははるか彼方です。
叫んでも聞こえるはずがなく、
ライフセーバーから見える距離ではありません。

恐る恐る、足を延ばし
海底の深さを調べてみました。
が、頭まで浸かっても、届きません。

ひえ~。

だいぶ泳いでいたので、疲れも出てます。
あんなに遠いビーチまでたどり着く体力はなさそう。


まずい……。
すごく、まずいことになってる……。


にぎやかなワイキキ、
華やかなワイキキ、
ステキなリゾートで私は溺れてしまうの?


新聞の見出しが頭に浮かびます。
「日本人女性  ワイキキビーチで水死」
後ろのほうじゃなくて、一面ですよ。ええ。
一面の左側に大きめに載ってるイメージです。

ついでに、死亡記事も頭の中で書き始めます。
〇月〇日〇時頃、ワイキキビーチで
東京都の瀬戸川礼子さん(〇歳)が行方不明になり
海中で発見されたが~~~~。
瀬戸川さんは〇〇の目的で訪れており~~~、
地元住民は「遠浅で穏やかだが危険もある」と話している。
とかなんとか。


ああこんなときでも、私は記者だなって思ったりして、
で、同時に、そんな記事は嫌!
と思ってひらめいた!


スクリーンショット 2022-08-23 150307.png

平泳ぎは疲れる。
背泳ぎにしよう。


頭をはるか遠くのビーチに向けて、
身体の力を抜き、ゆっくり、手で水をかきます。
平泳ぎよりも断然、楽で、いい感じ。


少し泳いでは、「そろそろ足がつくかな?」と
大いなる希望を持って、足を海底に伸ばしますが、
ぜんっぜん、届きません。

あまり何度もやると、恐怖が襲ってくるので
もう深さの確認はやめることにしました。


誰も私がここで溺れかけていることを知りません。
とにかく、背泳ぎで確実に水をかいて、
ゆっくりビーチへ向かうのです。
それだけが唯一、命をつなげる方法です。


私、背泳ぎは教わらなくてもできたんだよな。
確か、市の大会に出て6位だったな。
……微妙。
でも、平泳ぎから背泳ぎに変えたら、
ちょっと体力が回復した気がする。
まだ余力がある。大丈夫。
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さらに、もう少し背泳ぎをして、
ついに、足がしっかり着くところまで来ました。

私は、生還しました。

~  ~  ~

ビーチは、にぎやかで、平和で
人生を謳歌している人たちであふれていました。
私にまとわりついていた死の影は
ワイキキの明るい風に吹かれてあっけなく消えていきました。


この生還物語、
一緒に行った人には言いませんでした。
実は、某新聞が母体の取材旅行中のことだったので、
私がアホすぎて、同行者には言えなかったのです。

まあ、取材はすべて終わっていて、
空港に行くまでに時間があるから、
一度くらい海に入ろうということになったんですけどね。

そんな背景があったので、溺れそうになったとき、
取材母体の新聞に死亡記事が載るのは
シャレにならないな~と思ったのです。
不思議と冷静でした。

~  ~  ~

時間がたった今 言いたいのは、
*穏やかな海にも危険が潜んでいるということ
*万が一のときは「背泳ぎ最強!」ということです。
必ず、背泳ぎを思い出してください。
平泳ぎのままだったら、私、今 いないかもです。

もうすぐ夏休みが終わるけど、
水の事故がこれ以上、起きないことを切に願います。

子どものころ、毎年の海水浴で
遠くのブイまで泳ぐのが当たり前だった
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の
瀬戸川礼子でした。

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