きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

北島三郎ファイナルコンサートで涙、涙

 

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

 

昨年の話ですが、これを書いておかないと。


2022年12月7日に行ってきたのです。

 

芸道60周年
北島三郎  明治座ファイナルコンサート


ファンの方々に混じってお邪魔した感じでしたが、
自分があんなに泣くとは思いませんでした。

 

~  ~  ~

 

10月だったか、11月だったか、
さぶちゃん(と敬意を持って書かせていただきます♪)の
最後のコンサートが行われると知り、
一度、生で舞台を観ておきたいと思ったんです。

 

気づくのが遅くて3階席しか取れなかったけれど
観られてホントよかった。

 

やはりね、日本中どこに行っても知らない人がいない
超有名な歌手のコンサートって、楽しいんですよ。

 

なぜそう言えるかというと、ずーっと前にも
西城秀樹さんのコンサートに行って、
レイコ、カンゲキ!だったからです。…なんかすみません( ´艸`)

そのときのブログはこちら。

setogawa015.hatenablog.com

 

~  ~  ~

 

で、さぶちゃんのコンサートへ。

社会科見学の感覚だったんですが、
猛烈に感動しました。

 

さぶちゃんは終始、可動式の椅子にお座りでした。
頸椎の手術や足の骨折を経験されたそうです。
この姿を見せるかどうか、悩まれたかもしれません。
けれど、いろいろな思いの結果、
最後の、3日間のステージに出演することにしたそうです。

歌の多くは弟子の歌手のみなさんの
サポートが必要でしたが、
さぶちゃんはいい声なんだなあ……。

弟子のみなさんは声量オバケというくらい
声が通って全員すごくうまいんですけど、
さぶちゃんの声は慈愛深いというか、
声を張り上げなくても染み入るものがありました。

 

 

また、弟子たちを大切に思う気持ちも伝わってきました。
弟子が持ち曲を歌うコーナーがあったり、
さぶちゃんが弟子の大江裕さんをからかう場面が
何度もあったんですけど、愛情が伝わってくるから
ほのぼの見られました。

 

西城秀樹さんもさぶちゃんも、
あれだけ有名人だとヒット曲は全部知っているし、
テレビで数えきれないくらい見ているから親近感があるし、
ファンの方々と同じ会場にいると、
いかに愛されているかが感じられてじーんとしました。

 

また、経営ジャーナリスト・中小企業診断士として私が感じたのは、
お二人とも自分を経営されていた、ということです。

会社の社長は別の人が担っていたわけですが、
お二人は、自分の才能をひたすら育てていた。
時代に乗れるように人一倍努力、研究し、
たくさんの人を喜ばせ、ファンの人生の張り合いにもなり、
かつ、スタッフとその家族の生活を背負っていた。


さぶちゃんのレコードが売れて、コンサートが大盛況で、
テレビにたくさん出れば
スタッフの生活も安定し、誇りにもなったでしょう。

 

つまり、会社の経営と同じなんです。
有名人は、自分自身が商品兼サービスそのものとして
貢献したり、ときに君臨したりする。

もちろん一人ではここまで出来ないと思うので、
たくさんの方々の協力があってこそでしょうが、
基本的には、本人の人気にかかっているわけです。
光っていればいるほど陰は濃いと思うので、
とてつもないプレッシャーではなかったかと思います。


すべての人の人生がそうだけれど、
「誰も変わることができない」という重さは
人一倍ではなかったでしょうか。

 

~  ~  ~

 

【ちょっと横道:個人的なびっくり話】

一部と二部の間に休憩がありました。
その間、3階席の壁に立っていたら、
なんと!美瑛のワーケーションで出会ったKちゃんに
「礼子さん⁉」と声をかけられてびっくり。
Kちゃんは北島三郎さんの娘の水町レイコさんと友だちで、
レイコさんが二部で司会をされたので観に来ていたんです。
しかも3階席の同じ列でした。
私が立っていなければ、
そして Kちゃんが気づいてくれなければ
同じ空間にいても気づかないままでした。
まさかこんなところで会えるとはびっくりしたし
なんだかうれしかったです。

 

~  ~  ~

 

さて、コンサートに戻ります。

さぶちゃんは、最後に「まつり」を歌ってくれました。
かつて、紅白歌合戦でこれを聞くと、年越しでした。
この日は、生でまつりを聞けたので、私はその時点でもう、
年越しが終わっていました(笑)。

 

さぶちゃんは、まつりのエンディングで大盛り上がりの中、
「ストップ、ちょっと止めて、止めて」と言って
途中でエンディングを止めさせました(演出)。

私の専属オーケストラだから、
何でもやってくれるんですよ(笑)と。

(オーケストラまで持っていたのか~)

 

実はもう一曲あるんです、と。


今回、私は明るく振舞っているけれど、
これがファイナルコンサートだと思うと、
実はね、何とも言えない気持ちなんですと。

そして、

会場のみなさんも私にとっては北島ファミリーです。
このファイナルコンサートのために(だと思う)
感謝とお別れの曲をファミリーのみなさんを思って
つくったから聞いてくださいと。

 

いままでのありがとうという思いー-
さようならという思いー-
お元気でという思いーー

さぶちゃんも涙、お弟子さんたちも涙、
私の通路を挟んで隣のおじいさんは、
「さぶちゃん、ありがとー----!」と
遠い3階席から枯れた声で、精一杯、叫ばれました。
右となりのおばあさんも「ありがとねー」。


いやあ、何十年も応援してきた歌手の最後の晴れ姿を
見送る気持ちってどういうんだろう。

さぶちゃんと一緒に仕事をしてきた人の気持ちって
どういうんだろう。

飲み屋の流しから始まって、芸道60年、
最後の大舞台でスポットライトを浴びる気持ちって
どういうんだろう。


いろいろ感じ入って、私はほぼ号泣。

 


店じまいするときに、
何を最も優先させるかー-

答えはないけれど、
さぶちゃんのコンサートから、


感謝の気持ち
ファンに対して弟子たちをどうぞよろしくという祈念
弟子に対して自分たちでがんばっていけという親心
会社経営として舞台を成功させるという思い
年を取った姿をファンに見せる等身大の気持ち
舞台でのみんなとの思い出づくり

などを勝手ながら感じました。


さぶちゃん、心に残るファイナルコンサートを
ありがとうございました。

コンサートはこれで最後とおっしゃっていましたが
引退はしないとのことですので、
これからもどうぞお元気でいらしてください。

心に残る時間を過ごさせていただきました。
感謝。

 

 

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