きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

地下神殿へ! 世界最大級の「首都圏外郭放水路」探検記

2022.1.24
地底人に誘われて、地下神殿に潜入…
と言いたくなる空間へ。

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神秘的なここは、
春日部の「首都圏外郭放水路」。
洪水を防ぐために作られた
世界最大級の放水路です。 

地下神殿はその一部で、豪雨になると、
柱の色が変わっているところまで水があがります。

柱は円柱ではなく、楕円形です。
1本500トン!(高さ18m×幅2m×長さ7m)
高さはガンダムと同じだそうです。
これが59本、林立しています。
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柱に支えられた地下神殿は、
長さ177m×幅78m×高さ18mの巨大な水槽。

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上のほうの白いプレート部分まで、水を溜められます。
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案内人の方がいろいろ説明してくれる中で、
もっとも「すごい」と思ったのはこの話。

地下神殿に、1本500トンの柱が、
59本も林立している理由は、
水がいっぱい入ってきたとき、
水の浮力で浮き上がらせないためです、と。

このくらいの重さで床と天井を支えないと、
水の力で浮いちゃうわけですね。

この空間を浮かせるって……、
東日本大震災の被災地を訪ねても思いますが、
本当に、水の威力はすさまじい。
想像するとちょっと怖いです。


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この神殿は平均で年7回稼働し、
洪水を防いでいるとのことでした。

平成27年には1900万立法メートル
(東京ドーム15杯分)
の水を4日間かけて、川に戻したそうです。

総工費は2300億円(国7割、県3割)。
首都圏の洪水が実際に7回も防げているなら、
高くない投資かと。

黒い壁は、こちら向きに斜めになっていて、
壁の下から、水はさらに下へと流れていきます。
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ここは地下20m。
砂利や土も流れ込むため、
手作業で排除するほか、
年に1回(と言っていたかな)、
天井からブルドーザーを下ろして
排除作業をするそうです。

この敷地の下が地下神殿です。
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案内ありがとうございます。
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首都圏外郭放水路」は

要予約で誰でも見学できます。
人気なのですぐ埋まっちゃいます。
行かれる方は、予約開始すぐ(深夜らしい)ネットで!
コースによって料金が変わります(1000円~)


地下神殿へは、
階段を116段(ビル5~6階相当)降りていきます。
足が不自由な方は、残念ながら難しいと思います。

あと、水のない日に見学可能となるため、
水はここにはないんですけど……、
津波の恐怖体験をお持ちの方は、
想像してしまうと怖いかもしれません……。

いずれにしても、
よくぞこのような壮大な施設を考え、
建設したものです。
 
見えないところで守られているのですね。
自然もすごいけど、人間もすごい。
圧巻でした!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
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