こんばんは。
今日のテーマは、
「ベーシック・インカムで離婚率は上がる、
と勘違いした米国の残念な話」です。
ベーシック・インカム(BI)とは?
国民に最低限度の生活を保障するために
現金を支給する政策。
生活保護とは異なり、年収に関係なく、
全国民に支給されるのが特徴です。
ベーシック・インカムという考え方、
私は直感的にいいんじゃないかと感じますが
まだまだ勉強不足で解説はできません。
ただ、これを知っていく前段階として、
タイトル通り、びっくりな話があるので、
ネタとしてあとでご紹介します。
ここから先は、
①ベーシック・インカムの事例
②私の考え(途中)
③びっくりな話
④THE BIG ISSUEの話 と続きます。
では、①事例です。
北欧のフィンランドは2017~18年の2年間、
ベーシック・インカム(BI)実験をしました。
このときは、対象は全国民ではなく、
無作為に選んだ 25~58歳の失業者、2000人。
毎月560ユーロ(約6万5000円)を支給しました。
すると、
BIを受けていない人より受けた人のほうが
生活満足度が高く、精神的ストレスを抱える率は低く、
社会組織への信頼度が高くなったそうです。
~ ~ ~
私が聞いた限りですが、BIに反対する方は、
税金が増える、財政的に難しいなどのほか、
BIを支給したら人は働かなくなり、
国が衰退していくと考えていました。
私も財政面は厳しそうと思いますが、
人が働かなくなるとはとても思えません。
働くってつまり誰かの役に立つことだから、
「働くことが好きな人」は本当に大勢いるし、
むしろ、お金の余裕が出来たほうが、
「働こう」と思える気がするし、
BIがあれば、お金のために嫌な仕事をするより、
お金が低くても好きな仕事をしようと思える。
それって幸せなことだし、
結果、いい仕事ができるんじゃないでしょうか。
犯罪も減りそうだし、
シングルマザーや病気の方、介護している方、
と、私が言えるのはこのくらいまで。
では、今日の本題、びっくり話です。
これはNHK『欲望の資本主義2018』の中で、
オランダの歴史家でジャーナリストの
ルドガー・ブレグマンさんが言っていました。
アメリカのニクソン大統領は70年代初頭、
ベーシックインカムをやる寸前だった。
当時、ほとんど誰もがやることを信じていた。
左派のガルブレイスも、
右派のフリードマンも賛成していた。
ニクソンの提案は2度、議会を通過した。
だが、民主党はもっと高いベーシックインカムにすべきだと主張して、
2度とも折り合わなかった。
ここからです! 聞いて、私はひっくり返った!
↓
もう一つの歴史の皮肉は、
アメリカで行われたベーシックインカムの社会実験だ。
結果は文句のつけようがなかった。
社会保障費は下がり、犯罪は減少、子供の成績は上がり、
人々は労働をやめなかった。
だけど、ただ1つ、離婚率は上昇した。50%ほど。
すると、共和党などは皆、
「ベーシックインカムを採用しない」と決めた。
女性がより独立してしまったら、
男性は良い結婚生活を送れなくなる。
これはダメだ。とね。
だが、わずか10年後、
ある研究者が当時の統計の誤りを発見した。
離婚率は上昇していなかった。
でも、時すでに遅しだ。
偶然が絡み合った奇妙な歴史だ。
もし、アメリカがベーシックインカムを採用していたら、
影響は計り知れなかったろう。
どう思います、↑ この実話。
どんだけ男尊女卑なの?
どこが自由の国なの?
同じ番組で、
アメリカの電子決済サービス企業戦略担当である
ビール・セガールさんは次のように言いました。
水は公共の資源だよね? 公園も。
なぜ、お金だけはそうならないんだろう?
(略)
自動化で仕事が減る社会では、
富を生み出すために皆が働く必要はなくなる。
結局、自由に使える時間こそが富だ。
有限だからね。
自由な時間ほど豊かに感じるものはない。
それこそ自由な人間だ。
~ ~ ~
今日は久しぶりに『THE BIG ISSUE』を買いました。
ホームレスの人の仕事をつくり、
自立を支援するためのもので、
1冊450円の半分(230円)が
ホームレスである販売員の収入となります。
ちょうどテーマが
「コロナ補償とベーシック・インカム」
しっかり読んでお勉強します。
販売員さんにマスクを差し上げようとしたら、
知り合いにあげられるほどたくさんありますから、と。
それならよかったです!
逆に、オレンジをもらって帰りました(笑)😊
こんな優しい人も、ベーシック・インカムで
より自由な時間を豊かに使えたらいいなあ。
今日も読んでくださりありがとうございます。
あなたはベーシック・インカム、どう思いますか?
経営ジャーナリストの瀬戸川礼子でした。
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