きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

夫婦別姓を認めない、日本の最高裁

 

2015年に続き、
2回目の夫婦別姓を認めるか否かの裁判。
本日、日本の最高裁はまたもやこれを認めず、
夫婦別姓を認めない民法および戸籍法の規定は
「合憲」と決定しました。
裁判官15人のうち「違憲」としたのは4人だけでした。

いや、ほんとに日本という国は
思想が化石のように古い…。

別姓になると家庭が崩壊するという
恐怖に縛られているみたいですが、
名前と家庭の結束は関係ないですよ?

それを証拠に、日本の離婚率は
1970年 9.3%
1990年 21.8%
2010年 35.9%
ぐぐっと上昇しています。
別姓にしなくても上がっているんです。

むしろ「選択制の別姓」を認めたほうが、
結婚する人が微増するはずです。
名前を変えたくないから結婚をためらう人が
増えていますので。


結婚後の名前について世界の主流
「同姓でも別姓でも、どちらでも選べる」ことです。

なぜ、名前を選べることが主流になったかというと、
私が思うに、一人の人間としての
尊厳につながるからです。
名前はアイデンティティです。
この名前で生まれたときから生きてきたのです。
結婚したからといって、
一方の人間に属する存在になるのではなく、
個々の人間のままであるはずです。
有無も言わさず、同じ名前になりなさい
と強制するのはおかしい。
名前を変えるのはほぼ女性ですが、
変えるか変えないかは、
本来、本人が自由に選択するものです。
別姓夫婦の子どもも別に困りません。
夫婦や親子の絆を深めるのは
名前ではなく愛でしょう。
名前というアイデンティティの自由を認めない日本。
本当にがっかりさせられます。
世界に対しても恥ずかしい。

別姓を認めないのは違憲である
という活動を積極的に行っている、
IT企業サイボウズの青野慶久社長は、
(青野は旧姓でご自身の戸籍名は妻の苗字)
今日のTwitterで、
残念ながら、
 わが国の最高裁はこのレベルです。
 秋の衆議院選で
 最高裁の判事に不信任をつけられるので
 名前をよく覚えておきましょう!」と。

今回の裁判長は大谷直人長官です。
私も覚えておこうっと。

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