2019.3.11
東日本大震災から、
もう8年、
まだ8年。
下の写真は、
2011年6月に「南三陸ホテル観洋」の http://www.mkanyo.jp/
女将・阿部憲子さんを訪ねたときにいただいた
地元グルメ「南三陸キラキラいくら丼」です。
ホテルは頑丈な岩盤の高台にあるので
建物はしっかり建っていましたが、
ライフラインは閉ざされ、陸の孤島でした。
ホテルに行く前に寄った当時の街は、
360度、本当に壊滅していて、
あの日の朝まで使われていたであろう
布団や毛布は、がれきの中で泥まみれに。
車はひっくり返ったまま。
現実のものと理解するのが難しく、
呆然としたまま、
合掌するくらいしかできませんでした。
そんな最中、ホテルに到着すると
憲子さんは笑顔で迎えてくれ、
笑い声を交えながらお話をしてくれたのです。
こちらのほうが元気づけられました。
このとき、3カ月経ってもまだ水が出ない
過酷な状況だったのに、
こんなに素敵な食事を提供されていることに、
驚き、感激…。
さまざまな思いが交錯し、
あとで写真を見直したら、
私としたことが、手が震えてブレていた。
おしぼりのホテル名もまともに入っていない
ダメな写真なんですが、
あのときを忘れないための大切な一枚です。
祈りを込めて…。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。