8回目を迎える「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」
の記者発表会に行ってきました。
https://taisetu-taisyo.jimdo.com/
『日本でいちばん大切にしたい会社』の著者で、
法政大学大学院教授である坂本光司先生の坂本節を
久しぶりに聞いて、胸がスカッとしました。
坂本先生と。10年前、法政大学専門職大学院に 通っていた際、
先生の授業・中小企業論に毎回ぐっときたものです。
何度も取材で伺っている日本レーザーの近藤さんと坂本先生
今回の受賞企業は15社(応募108社)で、
うち3社は東証一部上場企業です。
中小企業でなければ人を大切に出来ない
という間違った概念は、変容してきています。
とてもいいことだと思う!
自薦と他薦いろいろあるうち、
社員が「うちの社長を褒めてあげてください」
と応募してくるケースも少なくなく、
涙が出そうになります、と坂本先生。
「いい人というのは徒党を組まないし、
こういう賞に応募しようとしない人もいる。
地域の会社などからは変人だと思われる。
でも、社員は見てくれているんです」と。
人(社員とその家族、外注先仕入先、顧客、地域社会、最後に株主)
を幸せにする経営を称える同賞は、
審査が細かく、妥協なしです。
例えば一次審査は、
正社員比率は65%以上ですか?
過去3年間の賃金は増加傾向ですか?
全社員に決算内容等の経営情報を毎月公開していますか?
外注先仕入先の締め後の支払いは20日以内ですか?
など、50項目×2点=100点満点で、50点以上が通過。
中でも最もハードルの高い項目は、
①障害者雇用と、
②時間外労働時間だそうです。
また、50項目には入れていないけれど、
納税をちゃんとしているかも正式な書類でチェックします。
この厳しい一次審査に41社がパスしたと聞き、
私は明るい兆しを感じました。
二次はもちろん現地審査ですが、
会社の空気を感じるのはもちろんのこと、
下請け代金支払いを守っているかなど
法令順守の確認もあります。
いつも坂本先生からは、
「弱い者いじめは絶対に許さないぞ」
という気概をひしひしと感じます。
私はホワイト企業大賞の委員をしていますが、
働く人の幸せとやりがいを大切に考える点では
仲間だと勝手に思っていて、
分け隔てなく情報を伝えたいし、できる応援はしたいです。
それで、5回目を迎えるホワイト企業大賞も、
この春から新しくノミネートを応募しますし、
審査はもっと緩やかで、
あえて審査項目をつくっていません。
代わりに社員アンケートを取ってもらいます。
こちらもよろしくお願いします。はい。
日本でいちばん大切にしたい会社の
第8回、受賞企業はこちらです。
第3回ホワイト企業大賞特別賞の王宮(道頓堀ホテル)
も受賞されています! https://taisetu-taisyo.jimdo.com/%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9/%E7%AC%AC8%E5%9B%9E%E5%8F%97%E8%B3%9E%E4%BC%81%E6%A5%AD%E3%81%8C%E6%B1%BA%E5%AE%9A%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F/
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。