中国5000年の神伝文化を音楽と舞踊で表現する
舞台「神韻」を観てきました。 https://ja.shenyunperformingarts.org/
半年前の真夜中、発作的にネットで買った2階席1列目の真ん中。
何も視界をさえぎるものがない席は最高。
めったに機会がない観劇を堪能しました。
衣装をはためかせながら息がピタッとそろった踊りに会場はため息。
正面の巨大スクリーンにCGでさまざまな風景が映し出され、
演目ごとに違う世界が広がります。
すごいすごいと、目を見張りました。
でもなんとなく普通の舞台と違います。
パンフレットの芸術総監督の写真はサングラスで名前を伏せているし、
一曲ごとに司会者が登場し、演目の意味を説明する構成もちょっとくどい。
一番大きな拍手を呼んだソプラノの歌を聞いて謎が解けました。
「私はなぜ、あなたに真相を伝えるのか
それは虚言が数多くの民衆を毒害したから
あなたは虚言に騙された大衆
弾圧の中で態度を表明しない人は救われないのだ
私は迫害に屈せず、あなたの命を呼び戻す」 (歌詞は抜粋)
中国では上演できないこの舞台は、
「中国共産党の政権下で、その伝統文化はほぼ完全に滅ぼされた」
と嘆き、党の力が及ばないニューヨークで2006年に旗揚げ。
中国以外の国で数百万人を動員してきたそうです。
民衆の自由が弾圧されている演目もあり、
外国にいる中国人に伝える意味も大きいんだなと思いました。
戦う芸術。
名作や名言をたくさん残した岡本太郎さんも、
相手は違うけれど、戦っていたなあ。
毎年、演目を一新して開催するそうです。
顔と名前を出して発信できる環境は
世界的には当たり前ではないのだと思った
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
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