都内の「武蔵境自動車教習所」に行ってきました。
http://www.musasisakai-ds.co.jp/
少子化や若者の免許離れで、
全国的に教習所の生徒数は減っていますが、
ここは都内の入所者ランキングで常にトップ3。
しかも卒業生からの紹介が50%を超えます。
20年前、激しい労使対立と経営難を脱するために
変革をスタートした武蔵境自動車教習所。
10年かかって軌道修正し、それからさらに10年後の今年、
「経産省おもてなし経営企業選」に選出されました。
http://omotenashi-keiei.go.jp/kigyousen/50.html
受付の前に、その告知がされていました。
こういう風に活用していただき、
企業選・選考委員の私もうれしいです。
武蔵境自動車教習所は、社員のやりがいを大切に、
理念の浸透を重視し、対話形式の勉強会や、食事会、
全部署が合同で行なう10分間の朝礼などを実施。
月に2度の接遇講習も継続中です。
地域への恩返しとしては、花火大会(1万人が見ます!)、
秋のフリーマーケット、冬は餅つき大会など、
季節のイベントも積極的に行なっています。
「さかいパラダイス」は、
お客さまが、なんと100円で受けられるサービスです。
キャンドル教室などは、スタッフが先生役になって活躍します。
私がむかーし、高校卒業と同時に通い始めた地元の教習所は、
SKK(←寒い、暗い、怖い)で、
一日も早く卒業したいところでした。
武蔵境自動車教習所のようなATY(←明るく、楽しく、優しい )
なところに通える人はラッキーですね。
上の写真は、父の高橋勇会長から引き継がれた高橋明希社長です。
左は社員が夏の装飾を施した受け付け。
右下はお客さま投票による人気インストラクター(教官)の月間ランキング。
インストラクターは10人で1チームを組んで成長し合っているので、
やっかみはなく、士気向上につながっているそうです。
父の勇さんは『共尊共栄』(共存ではなく)という理念をつくり、
浸透させることに心血を注ぎ、
娘の明希さんは、「一生の思い出の場づくり」というビジョンをつくり、
単に免許を取る仕事ではないんだと、大きな視野や夢を生みました。
どちらも、会社のためだけではなく、社員のやりがいに直結することですね。
逆境を生き抜いてきた企業は
「働く人のやりがい」を一番のエネルギーにされていました。
高橋明希さん(左)と。ありがとうございます。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。