きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

薄皮饅頭の「柏屋」さん「朝茶会」の取材 ①


こんにちは。ジャーナリストの瀬戸川礼子です。


週末、福島は郡山市へ行ってきました。
薄皮饅頭でおなじみの「柏屋」さんの取材です。

http://www.usukawa.co.jp/

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取材の目玉は、

毎月一日の朝6~8時まで開催される「朝茶会」です。

 

福島を中心に25店舗点在するお店のうち、

本店で行なわれます。

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蒸し立ての薄皮饅頭(こしあん、つぶあん)

と季節の和菓子。

計3つとお茶が無料でふるまわれるのです。

しかもおかわりOK.


私はご厚意に甘えて、5ついただきました~

ほどよい甘さで、ぱくっと、にこっと入ってしまうのです。

美味しい!



この朝茶会は、

1月1日以外、毎月行なわれてきました。

なんと400回を超え、38年続く会なのです。


郡山が宿場町だった頃、

朝、縁側でお茶を楽しむ光景がありました。

柏屋さんも道行く人にお茶を振舞い、

語らいの場を提供しました。

そんなまごころの習慣を

「せめて月1回だけでも残そう」

としたのが この朝茶会です。



それが震災後、長らく中止となりーー

今年2月に再開されました。

http://www.usukawa.co.jp/asacya/index.html



再開後3回目のこの日、

230人!が次々と来店されました。

いかに楽しみにされているかを実感します。

 

でも震災前は350人を超える日もあった

というから驚きます。

朝5時45分。すでに列が。

まだ寒いので店内に入れて差し上げます。

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あっという間に満席。

ウェーティングの列が切れません。

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お口直しの梅干しも3種類。至れり尽くせりです。 画像













 

私は、何人ものお客さまと相席させていただいて、

朝茶会がいかに地元に根付き、

柏屋が愛されているかを感じました。


6時前から並んでいる人に、

「みなさん早くから並ばれますね」と言ったら

「こんなもんじゃないわよ」

って年配の女性が言いました。

その言い方は、まるで身内の自慢でした。

 

「本当はもっともっとたくさん人が並ぶのよ」

と言いたかったのでしょう。

 

隣の女性も、強く、うんうんと頷いていて、

ああ、地元の誇りなんだなと、

その一言で分かりました。



柏屋さんのお菓子の売り上げは

だいぶ戻っているそうです。



普段はオートメーションで作りますが、

朝茶会の薄皮饅頭は手作り。

職人さんの手前にはカウンター席があって、特等席です。

 

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朝茶会が終了して記念撮影。

朝は早いけれど、

「お客さまと触れ合えるのが楽しみ」とみなさん。

輪番なので「年に1~2回しか回って来なくて残念」なのだそうです。

六代目の本名創さんもニコニコで接客を担当されていました♪

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五代目に就任された本名善兵衛さん。

後継されるとこの名前を継がれるのがしきたりです。

率先して接客されている姿が素敵でした。

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子どもたちの詩をあつめた

詩集『青い窓』の発刊も50年近くになります。

http://www.aoimado.jp/contents.html



福島は地震と津波に加えて原発問題が収束せず、

大変なことですが、

一歩一歩、前に進んでいる様子に 頭が下がりました。



私は自分の仕事を通じて、

被災地の応援を続けていきたい。

復興が終わった後に取材するのではなく、

その過程を見聞きしながら、

いま現在の取り組みに目を向けて 学ばせていただきたい。

 

そして、広く伝えさせていただきたい。

そう考えています。


柏屋さんありがとうございます。


感謝 柏屋さんの取材記、こちらに続きます。

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。