こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
黙祷をして涙、テレビを見て涙、そんな一日となりました。
犠牲者の数を聞くとき、必ず思うことがあります。
1000年に一度の大震災で犠牲になられた方の数よりも、
毎年毎年、自ら命を絶つ人の数のほうがずっと多いということ。
生きるのが辛かった人も、波に飲まれたとき、
助けてって思ったんじゃないかな…ということ。
ぐるぐる思いが巡ります。
以前ご紹介した、東洋思想に詳しい田口佳史さんから http://www.tao-club.net/message.shtml こんな話を伺いました。
田口さんはJALの御巣鷹山事故でサポートに携わり、
乗客が家族に残した走り書きを何枚も見られたそうです。
乗客は元気なのに、命はあと数分しかない。
そうなったとき、 愛する人に最後のメッセージを残した人が多かった。
あれだけ炎上したのに、不思議と何枚も紙が残った。
みんな同じことを書いていたそうです。
「自分の分まで生きてほしい」
田口さんは40年前、
タイで水牛に体を突き抜かれ、
死の世界をさまよわれました。
帰国後も苦しみの日々を過ごされたそうです。
「ぼくはこのメモを見て救われました。
生き残った天意を受け止めようと思えた。
愉快な人生を送ろう。
悩むときは亡くなった人の分まで悩んでやろう。
悩むの大いに結構じゃないか。
死んだら悩むことすらできないんだから」
天命や天意という言葉が、
頭に、心に、こだまする週末でした。
祈りを込めて。