きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

~になったら一人前


「~になったら一人前」 という言葉がありますよね。


大工さんなら、カンナを削れるようになったら一人前とか、


指揮者なら、タクトをすっと下せるようになったら一人前とか、


お寿司屋さんなら、しゃりを握れるようなったら一人前とか、

ついでに、10カン 一人前とか



最近、こんなことが思い浮かびました。


「よく声をかけられるようになったら、(人として)一人前」



見ず知らずの人から、

駅で乗り場を聞かれたり、

道で道順を聞かれたりという、マジメな意味デス。



他人にこれを聞くのが苦手な人って結構います。

私は自分の方向感覚をちょっと疑っているので、

危ないなと思ったら、すぐ聞いちゃうんですけど、

どちらにしても、誰に聞くか、が大事になってきます。



それで、他人に道をたずねたりするとき、

人って、よっぽど周りに人がいない場合をのぞいて、

優しそうな人、信頼できそうな人を選んで、声をかけると思うんです。

もちろん私もそうです。



お店でたまたま近くにいる店員さんに声をかけるのとは違って、

外で人にものをたずねるときは、自然と吟味するはずです。



怖そうな人とか、冷たそうな人とか、知らなそうな人、

妙に暗い人は、無意識のうちに避けちゃいますよね。



これを、今度は選ばれる側から考えてみると、

大勢いる中から自分に声をかけてもらったということは、

「優しそう」、「信頼できそう」 と感じてもらえたことになると思うのです。



だから、自分が声を掛けられたときは「この人を選んで大正解!」と

期待以上のものを返せたら、とてもうれしい。



「~になったら人として一人前」って、

テーマが大き過ぎるし、一つに絞れる話でもないけれど、


「あの人なら」と、声をかけてもらえる雰囲気を持つということは、

「一人前」の一つに加えてもいいんじゃないかな、と思いました。



ただ一つ問題が…、

それは、

私の方位磁石はときどき“自信を持って狂う”ということですっ

選ばれる以前にまだまだ半人前でした