「~になったら一人前」 という言葉がありますよね。
大工さんなら、カンナを削れるようになったら一人前とか、
指揮者なら、タクトをすっと下せるようになったら一人前とか、
お寿司屋さんなら、しゃりを握れるようなったら一人前とか、
ついでに、10カン 一人前とか
最近、こんなことが思い浮かびました。
「よく声をかけられるようになったら、(人として)一人前」
見ず知らずの人から、
駅で乗り場を聞かれたり、
道で道順を聞かれたりという、マジメな意味デス。
他人にこれを聞くのが苦手な人って結構います。
私は自分の方向感覚をちょっと疑っているので、
危ないなと思ったら、すぐ聞いちゃうんですけど、
どちらにしても、誰に聞くか、が大事になってきます。
それで、他人に道をたずねたりするとき、
人って、よっぽど周りに人がいない場合をのぞいて、
優しそうな人、信頼できそうな人を選んで、声をかけると思うんです。
もちろん私もそうです。
お店でたまたま近くにいる店員さんに声をかけるのとは違って、
外で人にものをたずねるときは、自然と吟味するはずです。
怖そうな人とか、冷たそうな人とか、知らなそうな人、
妙に暗い人は、無意識のうちに避けちゃいますよね。
これを、今度は選ばれる側から考えてみると、
大勢いる中から自分に声をかけてもらったということは、
「優しそう」、「信頼できそう」 と感じてもらえたことになると思うのです。
だから、自分が声を掛けられたときは「この人を選んで大正解!」と
期待以上のものを返せたら、とてもうれしい。
「~になったら人として一人前」って、
テーマが大き過ぎるし、一つに絞れる話でもないけれど、
「あの人なら」と、声をかけてもらえる雰囲気を持つということは、
「一人前」の一つに加えてもいいんじゃないかな、と思いました。
ただ一つ問題が…、
それは、
私の方位磁石はときどき“自信を持って狂う”ということですっ
選ばれる以前にまだまだ半人前でした