きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

ダライ・ラマ法王14世の講演会 in 長野

 

20日(日)に長野市のビッグハットにて、

ダライ・ラマ法王14世の講演会がありました。

善光寺が後援のイベントです。

 

機会があればお話を聞いてみたいなあと思っていたところ、

本当にたまたま旅先で善光寺のご住職と知り合いになれ、

チケットも入手でき、友人知人たちと出かけていきました。

 

仏教徒でもないし、何かを特に信仰しているのでもないですが、

志高い方の話はぜひ間近で聞きたいと思うのです。

 

「こうなるといいなあ」と思っていると、叶うものですねー。

 

ガツガツ思うよりも、ふんわり思うくらいのほうが、

もしかすると叶いやすいのかもしれないな、なんて感じます。

 

 

法王は、チャーミングな方でした。

不謹慎な表現かもしれませんが、

うん。チャーミングでした。

 

ユーモアを交えながら一生懸命に本質を語られます(青文字)。

チベット語で話したかと思えば、英語になっていたりします。

 

にこにこと微笑み、通訳の話の途中にモゾモゾしたり(飽きてる)、

袈裟(けさ)と同色のサンバイザーをいつの間に頭にかぶっていたり、

そのサンバイザーのつばをあっちに向けたり、こっちに向けたり、

外してみたり、変な風につけてみたり、、、、(笑)。

 

自分に当てられたライトがまぶしいので、

かぶっているのでしょうが、

それだけではなくて、

私たち参加者をくすっと笑わせようという

思いやりあるユーモアの意味がふんだんに盛り込まれた

パフォーマンスのように思われ、

優しいなあと感銘を受けました。

 

 

Happy Lifeには、

お金も教育も源として必要ですが、

人間である限り、倫理に基づいた愛情、慈悲が大切です。

それが人間関係の基本である信頼関係を築くのです。

 

愛情や慈悲が深くなると、

良いことが2つあります。

 

一つは、自分に自信が持てること。

すると、他者への尊敬の心を持つことができます。

 

二つ目は、人として与えられた知性が活きること。

イライラせず、穏やかな心が育めます。

心がかき乱されたとき、知性は心を平穏な状態に戻します。

 

私の友人の科学者は言いました。

私たちが怒りを感じたとき、

その90%は心の反映にすぎないと。

 

私たちの心はニュートラルで、

どちらの方向にも向きます。

ゆえに、感情のコントロールを

することが必要となるのです。

 

それはまた、

自らを幸せにすることと同じなのです。

健康的な心を維持しているとき、

健康的な体をも維持できます。

 

 

特に感心したのは、会場の参加者数人から、

質問を受けられたときの法王の対応でした。

 

・あなたにとって生と死とは何ですか?

・チャリティイベントで集めたお金をどう使えば有効ですか?

・これから求められるリーダー像とは何だと思いますか?

・絶望している人をどうなぐさめればよいですか?

 

 

最初の2問には、開口一番、おちゃめな表情でおっしゃいました。

 

 「I don't know」

 

そりゃそうだワと私も思いました(笑)。

でも彼らを突き放すことはせず、

そのあと丁寧に言葉を紡ぎます。

 

死も生の一部であること。

チャリティをする姿勢は素晴らしいこと。

 

3問目については、

リーダーとなるべき人は、

長い目と世界を見る広い視野を持った人。

 

4問目については、

これは難しいことです。とても難しい。

ただ、絶望の淵に立っている人は、

自分のことだけを考えていることが多い。

世界で自分だけがそうなのだと思いがちなのです。

しかし、60億人の中には

自分と同じような問題を抱えている人がたくさんいるのです。

そして、努力して問題を乗り越えた人もいます。

そういうことに目を向けることが大切です。

自分だけが…と思うと辛いでしょう。

 

 

そして最後に、

 

「Please Learn English!」

 

私の英語はブロークンですが、

会話できる人が広がります。

日本は英語を話す人が少ないように思えます。

どうか英語を習ってください。

そして世界を広げてください。

世界中のすべての人が同じ仲間なのです。

 

机の棚に眠っている、

英語のテキストが脳裏に浮かびました。

 

あと、法王はよく来日されているみたいですね。

口の悪い人は、稼いでいる、なんて蔭口を叩きますが、

良いお話を聞きたいという人がたくさん集まってお金も集まって、

それをチベットの解放運動に使うことの何が悪いのでしょうか。

 

チベットでは、「フリーチベット!」(チベットに自由を)と

言うだけで捕まってしまう現状があるのです。

 

自分の国でさえ、そういうことが言えないのです。

他国で訴える方法は建設的だと思います。

 

 

長野の施設ビッグハットに、たくさんの人が集まりました。

警備は厳重で、大きなバッグの持ち込み×、携帯電話×。

巨大な荷物置き場が別に用意されました。

 

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経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

 
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