きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

SLの町・真岡観光を満喫して思うこと

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

2023年10月22日。行楽日和の日曜日。
栃木は真岡(もおか)市に行ってきました。

木綿やSLで知られる町で、ほかにも見どころいっぱい。
一日たっぷり楽しみました。

 

 

昨日のルートはこちら~。

SLもおか機関車(土日祝)

写真では大迫力が伝わらないのがもどかしい。
こんなに近くで見られて、雄姿に姿に釘付け。
「巨大な真っ黒い鉄の機関車が目の前を走る」
かっこよさにしびれました。

久保記念観光文化交流館
私は知らなかったのですが、久保貞次郎という人物がいて
美術評論や子供の美術教育に力を入れた方でした。

すてきだなと思ったのはパネルで知る人柄です。
権威主義を嫌い、「先生」ではなく「久保さん」と呼ばせたり、
跡見学園女子大学の学長になった際も、
卒業式ではつまらない訓話をせず、ユーモアを交えて語り
会場が笑いにつつまれたとか。

「教師が一番初めにすべきことは、
学内の廊下に
バナナの皮をおき、
学生の前の滑って転んで見せる
ことである。
学生は大喜びして笑うだろう。

教師から権威を取り去り、
学生と同じ立場に立ってはじめて
信頼関係および教育が
成り立つ」

という言葉を遺しています。すてき。

③長蓮寺
金色の半跏(座っている像)の弁財天像は
驚くほどの大きさでしたが、
扉が閉まっていて、ガラスを覗いて拝見しました。
なんとなく…、寂し気な場所でした。


④家具店「 仁平古家具店」
おしゃれなお店。独特な盆栽もたくさん。

⑤雑貨店「gourd+m」 


岡部記念館 金鈴荘

呉服店で財をなした岡部久四郎氏が、
明治時代に建てた別荘兼呉服展示場です。

 

こちらも岡部記念館。廊下のガラスはドイツ製で、
小さな一枚が現在価格でなんと3万円。ガラスだけで総額1000万円。

しかも、上部に貫く杉の木は、長すぎて町中を通れず、
民家を10軒以上壊して搬入したと(もちろんあとで建て替えた)。

なんかもう、正気の沙汰とは思えない自由さですけど、
だからいま、こうして市の財産としてのこり、
私はびっくりして、書かずにいられなくなっているわけです。


真岡木綿会館(岡部記念館の横)
江戸時代に人気を博した真岡木綿。
機織りの見学や体験、買い物ができます。

下記はHPの商品写真です。
昔の木綿製品ってファスナーが黒で統一されているけど
木綿の色に合わせてファスナーも色を変えたほうが
私はお洒落だと思うし、それなら買いたいんだけど…、
伝統は変えてはいけないのかな?



大前(おおさき)神社

 

見事でした。スダジイの木。

 

 

 

⑨ 大前堰と穴川用水
すごい。信じられない。この川は、油圧で高い面がせり上がり、
水量と流れを調節できるんです。凄すぎ。見てみたい。



 

和菓子「紅谷三宅」
ハロウィンが近いので、お菓子もそれ仕様。
「ジャック・オー・ランタン」ならぬ
あひるなので「ダック・オーランタン」(600円)

 

 ~   ~   ~


栃木・真岡を丸一日、満喫したわけですが、
本当に充実していただけに、私はこう思いました。

観光客としてはお得だけど、
観光産業としてはもったいない

なぜならば、全体的に安すぎるからです。
というか、施設はほぼ無料で、
ランチと珈琲くらいしかお金を払う場面がないのです。
あとは柿が3つで100円とか。
最後に和菓子を買った程度です。

 

特にSL機関車。
あの汽笛、あの煙。

乗車はしませんでしたが、ほんとに楽しかったです。
おまけに真岡駅の駅員さんは、
「ホームの前から撮るのがおすすめですよ」
「撮れましたか?」など声をかけてくれてご親切。
売店の方も感じよく、観光の質を高めてくれます。

 

デゴイチの体験も。

函館を走っていた列車も見学できます。

 

 

素晴らしい体験をした私は
「こんなにいい思いができるのだから
 少し高めの入場料を取ったらいかがですか?」
とお礼を兼ねて言いました。
ホームの入場料すら取らないんですから。

ところが、人手が足りないと言うのです。

私のように、お金を払いたいという人は
ほかにもいて気持ちはありがたいけれど、
集金する人も機械もないと。

それならせめて、募金箱を置くとか、
時間を持て余している人が集金ボランティアを
するなどの仕組みが構築されるとよいのですが、
その仕組みを整えることも大変なのでしょうし、
あるいはそこまでの労力と集金額が
見合わないのかもしれません。

 

感動を与える魅力的な資源があるのに、
お金が生まれないーー。

これでは持続は難しい。
5年後、10年後はどうなるでしょうか。

宝が宝を生む仕組みがほしい、
そんなエリアが日本中にあることでしょう。

私は近年、人財育成面で
観光業に携わらせていただく機会が増えているのですが、
現場のこうした状況を肌で感じる体験をたくさん積んで
学ばせてもらう必要があると再認識しました。

 

とにかく真岡(もおか)は丸一日楽しめますので
足を運ばれてみてくださいね!

 

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