こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
東日本大震災から12年ですね。
あの日は金曜日。私は新橋でセミナーの仕事でした。
ものすごく強い地震の後、
会場のテレビをつけると、
被災地の目を疑う映像が流れていました。
新橋の街は、早目に帰る人がビルから
ぞろぞろと出てきていましたが、みな秩序を守り、
それはそれは静かに歩いていたのが印象的でした。
月がぞっとするほどきれいでした。
私はヒールを履いていたので、
銀座にあったプランタン銀座で歩きやすい靴を買って、
歩いて家まで帰りました。
それからしばらくの間、
スーパーからはモノが、街からは照明が消えました。
電気や水、物流……、
平時の有り難さをあれほど痛感したことはなかったと思います。
その3カ月後、
南三陸ホテル観洋の女将・阿部憲子さんを
訪ねさせてもらいました。
まだ水も出ない状況の中、
リーダーとしての憲子さんの明るさと、
スタッフのみなさんの団結力に心底、感銘を受けました。
あれから毎年、南三陸をはじめ塩釜など
被災地を訪ねていますが、
同じ場所を何度も訪ねると、教わることがあります。
それは例えば、
団結力というのは有事だから突然生まれるんじゃなくて
(そういうこともあるかもしれないけれど)、
平時からこつこつ積み重ねられてきたものが
底力になるんだろう、ということです。
当たり前の平時を守るという意識とか、
居て当たり前の人を大切にするとか、
そういうことが大切なんだなと感じます。
本当に学びの多いエリアです。
それに観光地としても楽しい。
今年もまた訪ねさせていただきます!
『いい会社のよきリーダーが大切にしている7つのこと』
『女将さんのこころ』旅館の女将さん55人の人生哲学。