こんにちは。
今日は8月16日、
76回目の終戦日の翌日です。
今、カレンダーを見て、ふと、
当時は今日から新しい戦争が
始まったんだな…と思いました。
市井の人々にとってそれは、
食べ物の戦争であり、
悲しみと向き合う戦争でもあります。
戦場でも、戦いで亡くなった人より、
餓死された人のほうが多いそうです。
日本国内でも、食糧不足が極まり、
餓死で亡くなる人が
とても多かったんですよね。
食べ物が毎日捨てられる現代、
これを忘れてはいけないな…。
そして悲しみとの戦いについては、
忘れられない場面があります。
2008年の夏に見たドキュメンタリー番組です。
婚約者が戦地で亡くなった女性。
その後、ほかの男性と結婚し、
今ではお孫さんもいたと思います。
高齢になった女性は、
かつての婚約者の家を63年ぶりに訪問し、
戦地で来ていた軍服を見せてもらうんです。
家の人は気遣って部屋を出、
女性は一人、軍服と向き合います。
そして、愛しそうに軍服をなで、
居ても立っても居られないというように、
両手に抱えてぎゅっと顔をうずめました。
その軍服を通して、嗚咽がもれ聞こえました。
~ ~ ~
この場面がずっと忘れられません。
13年前の番組で、
すでに戦争から63年経っていました。
女性はあれから結婚して子供ができ、
孫もでき、すっかり高齢になられていました。
63年もの長い年月を生きて、
それでも、
婚約者を失った悲しみは癒えなかった。
ずっと婚約者の陰と一緒に、
生きて来られたのではないかと感じました。
軍服に顔をうずめたあの場面は、
戦争の痛ましさを象徴する一つと思います。
思い出すたびに泣いてしまいます。
毎年8月15日以降はあまり思い出すことは
なかったのですが、違うなと。
ここから起こった出来事もたくさんあることを
思い出す必要があるな、と感じました。
とっても辛いけど、大切ですよね…。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の
瀬戸川礼子でした。
瀬戸川礼子でした。
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