きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

65回目の原爆の日に思うこと

 

8月6日、広島に原爆が落とされ、

そして今日9日、長崎に原爆が落とされました。

来週の15日は、65回目の終戦記念日です。

 

 

以前は想像したこともなかったのですが、

このごろ思うことがあります。

 

 

「お国のために」と信じて、あるいは言わされて、

戦争で戦った人たち、戦争を体験した人たちが

いまの日本を見たらどう思うだろうーー。

 

 

片道の燃料だけを積んで飛び立った特攻隊、

彼らのお世話をした女学生たち。

子どもを戦地に送り出した親たち、

愛する人と離れ離れになった人たち、

爆撃に倒れた人たち、

敵を殺した人たち、

敵地で鬼のようなことをした人たち、

乞食になった人たち、餓死した人たち、

人間の尊厳を失なうような目にあった人たち

平凡な幸せを奪われた人たちーー

 

 

 

いまの日本は、この方々の眼にどう映るだろう。

 

 

私は、いまの日本がダメとは言いたくないんです。

実際、いいところが昔よりたくさんあると思っています。

 

 

ただ、戦争で逝かれた方々、体験された方々が

いまの日本を見たら、

もしかすると、がっかりする面があるんじゃないかなと思って…。

もちろん私が見ても、それはちょっとないんじゃないかと

思う面もあります(医療問題や差別や虐待…)。

 

 

生きたくても生きられなかった人。

生き残ったことに罪悪感を感じながら一生を過ごした人。

人生が狂ってしまった人。

 

 

そういう方々の人生がほんの少しでも

報われることに思いを馳せたとき、

結局、いま生きている自分に意識が向き始めます。

 

 

いまの私は、どう映るだろう、と。

 

 

そもそも、私はちゃんと生きているかなということなのですが、

まだまだ…… ちょっと顔を向けにくいです。

 

 

それで思うのは、

命を大事にするというのは、

いま生きている人の話だけではなくて、

かつて生きていた人の命を尊ぶことにもつながるんだなと。

 

 

誰かの分まで生きるなんて大それたことはできないけれど、

最後まで自分を生きるという責任は取ろうと。

 

 

夏と秋の真ん中で、そんなことを思いました。

 

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

 

 
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