こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
【かこさとし絵本館での出来事 その②】です。
その①はこちら。
かこさとし ふるさと絵本館。http://kakosatoshi.jp/
加古さんの生まれ故郷、武生(たけふ。現在は越前市)にあります。
子どもの頃、何度も読んだ、大好きなだるまチャンシリーズ。
★だるまちゃんシリーズ http://www.fukuinkan.co.jp/ninkimono/detail.php?id=3
加古さんは御年92歳(1926年生)。
私にとっては大好きだった絵本
『だるまちゃんとかみなりちゃん』、
『だるまちゃんとてんぐちゃん』など、
だるまちゃんシリーズの作者ですが、
実は、東大出の工学博士でもいらっしゃいます。
絵本館に飾られている かこさとしさんの写真
こちら「EhonNavi」さんのインタビューで加古さんは
「ぼくは、罪滅ぼしのために子どもさんの仕事に関わってきた」
と言われています。 https://www.ehonnavi.net/style/156/2/
家が貧しかった加古さんは、
無料で勉強ができる航空士官学校を目指しますが、
目が悪くて軍人になれませんでした。
一方、一緒に士官学校を目指した仲間は、
特攻に志願してみんな死んでしまったのです。
20歳で終戦を迎えた加古さんは、
「七転八倒の苦しみを味わいながら、
まるで死んだような気持ちで過ごしていました」と…。
やがて、
「こんなことになってしまったのは、
自分が世間のことを知らなくて、
軍国主義に疑問を持たなかったからだ。
もっとしっかり他の国のことや周りのことを勉強していたら、
間違った道には進まなかった」と考えます。
そして、
「自分を含めた大人たちには期待できないから、
子どもたちに物事を正しく判断できる、
しっかりとした知識を身に着けてほしい」
と思うようになり、
それが90歳を超えた今も、
「絵本を作る原動力」となっているということです。
長く愛される加古さんの絵本という果実は、
こうした強い思い(根っ子)が生んでいたのでした。
胸が熱くなる話です。
そしてそして、抑えようもない童心を全開させて、
限られた時間、遊ばせていただきました!
むかしは子供だったジャーナリストの瀬戸川礼子でした