きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

努力せず、何も考えず


こんばんは 今夜は、異業種交流会へ行ってきました。
1対1とか少人数でお話しするほうが好きだから、 あまり好んで行くことはないのですが、 せっかく誘われたので参加してきました。

そこで出会った着物姿の素敵な女性と話が弾みました。
定年まで勤め上げて、 いまはお茶の先生をなさっています。
「努力もせずに、なーんにも考えてこなかったら」
ニコニコされている顔は驚くほど若々しくてビューティフル。

60代以上の女性で、 定年まで一つの会社にいた人って、ほとんどいないと思うんです。
こういう方が、男女同権の社会の礎を築いてくれたんだなあと、 しみじみ感謝しました。


「努力もせずに」という言葉が胸に響きました。
努力って大事だけれど、 やりすぎると何か犠牲を強いるところがあって、 幸せになるために努力しているはずなのに、 幸せを遠ざけてしまうような面があります。
「これだけ努力したんだから」と、 必要以上に「成果」とか「報い」を求めるようになって、 魂の成長を止めてしまうことがあります。
私はその経験があるから、 「努力もせずに」と、さらっと言える姿がまぶしく見えました。


「なーんにも考えてこなかった」 という言葉も同様に印象に残りました。
この時代の女性で定年まで勤め上げた人が、 言葉通り「何も考えてこなかった」わけはなくて。
たぶん言わんとしているのは 「与えられた環境を受け入れてきた」 ということなんじゃないかなと思いました。
素直に受け入れて、その中でできることをちゃんとやった。


ちょっと元気が出ないとき、 私はよくマザーテレサのDVD「母なることの由来」を観ます。 それで、“また歩こう”って思います。

今日はお茶の先生からお話を聞いて、 マザーの言葉を思い出しました。

「もし突然すべてを奪われて 道に住むことになったら   それを受け入れるのです
 自ら 道に身を置くのではなく
置かれることを受け入れる
2つは違います


出会う人々や偶然かかわった仕事を
すべて受け入れるのです

今日いいものを食べて 明日は何もなくなり
水が使えなくても
受け入れるのです


たとえ名声を奪われても
健康を奪われても笑顔で差し出す

  それが委ねるということです       委ねれば自由になれます」