こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
「仙花庵 岩の湯」は、仙仁（せに）温泉の一軒宿です。
須佐市の菅平高原にあり、長野駅から車で４０分くらい。
予約が取れない日も多い人気の高級旅館です。
前日、長野信金さん主催の講演に私が登壇した折、
「岩の湯」の専務で後継者の金井秀晃さんが
ご参加くださっていたことから、
急きょ、翌日の取材ご協力をお願いしました。
というのも、
セミナー後の懇親会の席で
興味深い話をお聞きしたのです。
岩の湯は、旅館でありながら、
年末年始・子どもの日・クリスマスなど
年末年始・子どもの日・クリスマスなど
年間２９日間も休館するというのです！
これらの日は、
宿泊業界では大事な書き入れ時（儲け時）。
宿を休むなど、通常はあり得ないことなのです。
でも、岩の湯さんの考えはこうなのです。
旅館で働く人だからといって、
子どもの日に子どもと遊べないのはおかしい、
クリスマスや年末年始を
家族と過ごせないのはおかしいー。
秀晃さんの父で社長の金井辰巳さんは、
こうした考えを現実に実行されているというのです。
１９年近く旅館を取材してきて、初めて聞く話です。
月１回休む宿はあるのですが、
年間２９日といったらほぼ一カ月です。
しかもこれとは別に、
各社員は毎月８日間の休みも取っているそうです。
私の取材魂がぴょんぴょん飛び跳ねる感じ。
これはもう絶対に行きたい！
どうしても社長にお会いしたい！
ダメもとでお願いしたところ、
ご快諾いただき、
翌朝、善光寺さん参りの後に行ってまいりました。
～ ～ ～
快く取材にご協力くださった
社長の金井辰巳さんと、息子で専務の秀晃さん。
辰巳さんが考え抜いてつくられた理念は
「我社は幸せをアートする」。
お客さま・社員・会社と
三方で理念を具現化される姿がとても素敵でした。
ありがとうございます。
詳しくは、
連載やセミナーなどでお伝えさせていただきます。
～ ～ ～
岩の湯さんの目玉の一つは洞窟風呂。
取材は日帰りだったのですが、
これも取材の一環として入らせていただきました～♨
これも取材の一環として入らせていただきました～♨
入口は熱め、奥の洞窟はぬるめなので長時間いられます。
お風呂から出たら、１時間が経っていました！
枝分かれした洞窟が奥に続き、探検のような楽しさ。
温泉にゆっくりつかって、とても気持ちよかったです。
この洞窟風呂は混浴です。
びっくりしたあなた、大丈夫ですよ。
男女とも、湯浴み着があるから安心して入れます。
年配のお父さんが
「娘と一緒に風呂に入ったのは何年ぶりだろう」と
しみじみ語っていらした、
というお話が印象的でした。いいですね。
洞窟風呂のみならず、
１８室に対して、
大きな貸切露天風呂が３つもあります。
しかも、どの貸切風呂も、
露天風呂と半露天風呂が付いています。
コンセプトは「星と対話できるお風呂」
書斎のようなスペース。懐かしい児童書も豊富です。
館内には、こうしたフリースペースが点在しています。
「逃げ場のような…、自分と向き合えるような場所があると
いいんじゃないか」という感性に、いたく感心しました。
ここもフリースペースの一つ。サンルームです。
もちろん乗らせていただきました♪
客室です。
この部屋は大きいタイプ。和室が２間ついています）
宿泊料金は２名の場合１人２万６０００円～。
アーリーチェックイン１４：００～
レイトチェックアウト１２：００
なので、ほぼ丸１日居られます。
取材中、次々と宿泊やお茶のお客さまがやってきました。
書き入れ時に、社員のためにしっかり休む宿。
そういう宿にたくさんのお客さまが来る様子は頼もしく、
斬新でありながらも、自然に思えました。
新しい宿の在り方を示唆されているかのようでした。
岩の湯さんはホームページはありません。
これも考えの一つなのです。
素敵な暗号をお教えします。
電話は、０２６－２４５－２４５３です。
また行きたいなあ！
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
岩の湯さんは、女将さんがいないのでご紹介していないのですが、
1冊につき、55人の旅館の女将さんの想いを本にしました。
全国55人の旅館の女将さんが、
４ページずつ登場。人生について、おもてなしについて、
教育、地域活性について。半生に惹きこまれ、
ページをめくる手が止まらなくなります。
全国3000社を取材した立場として、
優秀なリーダーに共通する7点をまとめました。
