きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

パートの友達から

 

成田空港の近くに住む友人からメールが届きました。

最近、大規模スーパーでパートの仕事を始めたそうです。

仕事で出会ったこの友人は、覚えが早く、段取りも上手、しかも面白い。

 

当時から一貫して契約社員やパート社員を希望しているのですが、

そんなわけで仕事には困らない人なのです。

 

このところご主人の仕事を手伝うのも飽きてきたそうで(笑)、

パートでもしようかと、

1.空港の仕事

2.某エアラインの仕事

3.空港近辺のホテル

4.空港近くのスーパーの仕事

をとりあえず受けたら、さすがというか、やはりというか、

年齢の壁を超え、みんな受かってしまった。

 

以前、小売業の仕事をしていた彼女は 4 を選択。

パートさんとはいえ、社員教育もしっかりあってやる気になるそうです。

 

最初は、基本的な研修。あいさつの角度、身だしなみ、レジ研修、

そして、「こういうときあなたならどう判断しますか?」などの応用編も。

 

OKをもらったので、以下 「>」の部分は友人からのメールです。

 

>慣れてくると社員級というクラスがあっていわゆる昇級試験というのが

  あります。これは時給に反映されるそうです。

 

>毎月1回、店長がみんなに訓示をしますよ。

  「今月はガソリン価格があがって売上がおちた・・」とか。

  うちは郊外の大型店なんでほとんどお客様が車でくるので。

  いちばんおもしろかった話が

  「みなさん・・うちは高いって思われてますね。

  でも実は自社ブランドをがんばっていて・・ちくわを78円で売ってますよ。

  大手メーカーがうちのブランドを作ってます、安心、安全なものばかりです」

という話。

 

 

なるほど、パートの主婦の方々に自社の強みを伝えることって大切だなと

思いました。働く人は顧客でもある。ファンになってくれたらいいですよね。

 

友人の働くスーパーは成田空港近くということもあり、帰国前の飛び込みで

買い物にくる外国人のお客さんがとても多いそうです。

面白い話がたくさんあるので紹介しますね。

 

> 某石油王?が現金で68万円分化粧品をキャッシュでお買い上げ

 

> 中東のあるお客さんが・・どうしても欲しかったのが「こたつ」。

  変圧が違うし、火事にでもなったら困るから断ったけど・・。大変ですっ。

 

> これから年末にかけてDSとPSPの新作が日本先行で発売されるとかで、

  また私の苦労が……(笑)。

 

> 某アジアの団体客。その中の家族はお父さんと息子の足元が、

  ぬああんと・・「ホテルのスリッパ」。

 

> パイロットが出している「フリクション」というペンが人気あるんです。

  http://www.pilot.co.jp/campaign/frixion/

  外国のお客さんは一人で20本くらい買っていくの・・すごいよ。

 

> そうそう・・社員割引は魅力♪です。

 

 

友人は、ご主人がカナダの方ということもあって英語が堪能。

仕事もできるし、人柄もよくて、さぞ重宝な存在だと思います。

流通の面白さに改めて目覚め、『週刊ダイアモンド』『日経ビジネス』

『日経流通新聞』を愛読しています、と書いてありました。

えらいなー。尊敬。

 

こういう人材に恵まれたスーパーは幸運ですね。

一人の消費者として私も地元のスーパーに行きますが、

「お!」と思う優秀なパートさんが、ときどきいらっしゃいます。

笑顔が本当に素敵だったり、動きに無駄がなかったり、商品扱いが上手

だったり、「この人のレジでよかった」と思える方がいます。

簡単そうに見えて、実は奥の深い仕事だなと思います。

そんな店の顔であるパートさんと店との良い関係をつくっていくために、

店側は今後どんなことをしていくのでしょう。

とても知りたいところです。