経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
93回目は、
「理美容業オオクシ
物心両面の幸せ物語(前編)」です。
オオクシは、
千葉県を中心に59店の理美容室を
直営している優良企業です。
12年前の2010年に初取材をさせていただいて以来、
人を大切にするって
こういうことなんだよな~、と
経営者の大串哲史さんのインタビューで
毎回、思ってきました。
同社の経営理念の中には、
「物心両面の幸せ」と言う言葉があります。
給与などの目に見える物、
人間力向上や仲間&お客さまとの良好な関係などは心
両面からよくしていこうということです(←大事!)
~ ~ ~
では、ここからは【おまけブログ】です。
店長が家賃を振り込む
オオクシでは、業績をすべて
社内公開していると動画で話しました。
さらに、経費に対する意識を高めようということで
各店長さんが毎月、店の家賃振り込みを担っています。
ショッピングセンター内のお店は
自動引き下としになるそうですが、
それ以外は、店長さんの仕事です。
本部が一括して振り込めば、
効率がよいし安心だと思います。
でも、店長がそれぞれ振り込むことで、
「お店をやるってこんなにお金がいるんだ」
と実感することになります。
となれば、お金を大切に使いますよね。
結果、店全体の経費が下がっていったそうです。
業績をパートさんを含めて社内で公開するとか、
会社の銀行カードを店長に渡すということは、
経営者がお金にきれいじゃないとできませんし、
経営者が社員を信頼していないとできません。
きれいな思いという種が
きれいな花を咲かせるのです。
タオルはすべてクリーニング(補足)
動画で話したタオルの補足です。
理美容ってタオルを大量に使いますよね。
で、一般的にタオルの洗濯はアシスタントの仕事ですが、
オオクシはすべてクリーニングに出します。
多い店だと毎日200~250枚洗うのだとか!
全自動でも大変ですし、
そうでないなら、洗って・干して・畳む。
毎日、大変な作業量です。
しかもこれをどんなに頑張っても、
接客力や技術力は上がりません。
ちょっと話がそれますが、
IPS細胞の山中教授が、何かの講演でおっしゃってました。
アメリカから日本に帰ってきたら、
毎日が研究用のねずみの世話で、
動物の世話のために働いているみたいだったと。
動物の気持ちになるためとか、
お客さまの気持ちになるためとか、
雑用の意義って、いくらでも付けられますが、
本業の時間を奪ってまでやることなのか?
お金で解決できることはそうすればいいのでは?
そんな話を思い出しました。
で、オオクシでは、
アシスタントはタオルの洗濯に時間を使うのではなく、
スタイリストになるための勉強に使ってほしいのだと。
まったくもって正論だなと思いました。
小さな個店は経費もかけられないので
自社で洗濯のほうがいいだろうなと思いますが、
多少の余力があるなら、
お金を出して、時間を買うほうが有益ではないかな。
5分の1のお値段
今回、数年ぶりに大串さんに会いに伺いまして、
その帰りに「カットオンリークラブ」で
カットしてもらったと動画でも言いました✂
カット税込み1650円というお値段は、
実は、私が10年ほど通っている都内の美容室の
5分の1の安さなんです。
びっくり。
安くて、早くて、上手で、感じがいい。
とってもありがたかったです!
来週はオオクシの後編。
主に『フィロソフィー』(哲学)のお話です。
話す前にすでに泣いてしまいそう。
あ、オオクシがYouTubeに登場するのは初めてだそうです。
OKしていただいてとてもうれしいです!
次回もぜひご覧ください。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
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