きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

『医者が教える 非まじめ介護のすすめ』のすすめ

 

こんにちは。
今日は本をご紹介します。
『医者が教える 非まじめ介護のすすめ』

 

取材などでたびたびお話を伺ってきました
よみうりランド慶友病院  大塚宣夫先生の新刊です。
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大塚先生は青梅慶友病院と、
2つの病院を開業されています。
双方とも高齢者の生きる楽しみを優先した病院です。

 

 

その先生がすすめる、非まじめな介護論は、
昔から多くの日本人に刷り込まれている
「親を子どもが看るのは当たり前」
「少しでも長生きしてもらって
 一緒にいるのが親孝行だ」
「老いた親は最期まで家族が面倒を看るべき、
 それが人の道というものだ」
などの思い込みから自由にさせてくれます。

 

 

もちろん、介護が家族だけで幸せにできれば
何の問題もありませんが、
超高齢社会においては長年の介護で共倒れもあります。
 
 
先生は何十年も介護の現場を見て来られ、
「家族だけで支えることなど無理というもの」
と、言われます。

 

 

この本は、そんな現実をとらえ、
「世間の常識や思い込みにとらわれない“非まじめな介護”」
について考えられています。

 

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目次から一つ、
「介護を理由に会社を辞めるな」をご紹介します。

 

 

親の介護に専念するため、会社を辞めようと思う
と相談を受けたら、先生は必ず、
絶対、ダメ。会社は絶対に辞めてはいけない
と言うそうです。

 

まずは、有休有休制度や介護休職制度を使うこと。
兄弟や親せき、ケアマネジャーや
地域の方々の手を借りる方法はないか、
考えてみること。

 

自分の人生を、
いつか終わる介護に賭けてしまうのは
とても危険であり、
また社会とつながり、
戻る場所があるという状態を保持しておくためにも、
会社を辞めてはいけません、
と先生はおっしゃいます。

 

 

私は前に知り合った男性(50代後半)のことを
思い出しました。
 
奥様がご病気になられ、
いままで苦労をかけたから介護に専念したい
と、長年勤めた会社を退職されたのです。
 
愛情ゆえの判断だったと思うのですが、
奥様の病気は進行性ではあるものの
命に直接かかわるものではありませんでした。
 
まだまだ人生は長いと、
会社も強く引き留めたそうですが、
本人の意思は固く、退職されました。
 
今頃どうされているだろうと、思いをはせました。

 

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介護中の方も、介護とは無縁の人も、
読まれると心が軽くなったり、
準備ができたりすると思います。

 

文字がびっしりのレイアウトではないので
読みやすいですよ♪

 

約20年前に初取材させていただき、
たびたびお話をうかがって賛同しています
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

 

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