きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

終戦記念日に思い出す言葉「いちばんほしかったのは人のぬくもり」

こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

 

昨日はお盆で、78回目の終戦記念日でしたね。

この時期になると、
ふっと思い出す映像がいくつかあります。
今日はその一つを。

それは、老年の男性へのインタビュー映像です。
この人は、先の戦争で孤児になり、
食べ物も着る物もなく駅に住んでいました。

当時はそういう子どもたちがたくさんいて、
子どもなりに必死に生きていたんですよね。

ご飯をお腹いっぱい食べたい、
布団で寝たい、
不衛生で、最低限のことすら叶わない生活です。


「でも…」と男性は言うのです。

「でも、いちばんほしかったのは
 人のぬくもりなんですよ」。


これを聞いて、私はわんわん泣きました。
そうか……、そうか……、
どれだけ寂しかっただろう……。

 

この番組で言っていた言葉だったか、
ほかで聞いた言葉だったか記憶が曖昧ですが、

依存の反対は「独立」ではなく「結びつき」だと。

人と人との結びつき、
それは、かつて戦争孤児だった男性が
何よりもいちばんほしかった
人のぬくもりのことでしょう。

人のぬくもりとは、
ハグなど身体のふれあいだけを指すのではなく、
何らかの行動を介して感じられる精神的なぬくもり
も該当すると思います。


例えば、「元気にしてる?」と、手紙をくれたり
例えば、「これどうぞ」と、おすそ分けをくれたり
例えば、「一緒に行こう」と、声を掛けてくれたり
例えば、「これ知ってる?」と、情報をくれたり
例えば、にっこり優しい笑顔ひとつだってそうです。


そうした意味での「結びつき」が複数あれば、
心は人のぬくもりを感じることができ、
それは心理的・物理的な自立につながり、
誰かあるいは何か特定の一つに依存せずにすみます。

ぬくもりを感じるということは、
自分の存在が認められているということ、
自分は透明人間ではないということ、
自分の精神的な居場所を感じられるということ、
自分は阻害されていないと安心できるということ、
そうしたことに波及していくのだと思います。

本当に、大切な、大切なことですよね。

 

~  ~  ~

 

戦後、78年になりました。
人の一生分くらいの年月が経ち、
日本は先進国になっています。

ですが、
戦争孤児だった男性のいちばんほしかった
「人のぬくもり」は、
足りうる世の中になったでしょうか?

そんなことを思い、
じゃあ自分に出来ることはなに?と考えるのですーー。

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