きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

PENTAS観光実践マネジメント講座 「宝生亭」帽子山麻衣さんの高付加価値化

こんにちは。
講師で経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

今日は、講師を務めていますPENTAS YAMANASHI
(山梨県立大学を中心に学生と社会人が学ぶ講座)の
「観光実践マネジメント講座」5回目。


ゲストに山代温泉「宝生亭」の女将・帽子山 麻衣さん
をお招きして 高付加価値についてご講義いただきました。
アイデア満載の楽しい時間でした。

 



例えば、宝生亭の土地は昔、酒蔵でした。
酒蔵にとって良質な水は欠かせないもので、
この土地は、現在もおいしい湧き水が出ています。

宝生亭の大浴場は、
その貴重な湧き水を
好きなだけ浴びられる贅沢なシャワーであることを、
大浴室にしっかりと掲げています。


せっかくの高付加価値が
 ただ無言で「ある」のではなく
「具体的にどのようにあるのか」がわかるようにする。
これが非常に大切なのです。

客室でも売店でも、
こうした付加価値をしっかり伝える努力をされてきた麻衣さんです。


ほか、
常連さんが8割を占める秘訣、
ウェルカムベビーの宿として
どう評判を高めていったのかーー
深く頷く話の数々でした。

 


麻衣さんはコロナ禍、
エステシャンの資格を取ったり、
外国人就労サポートとして在留資格関係申請等の
取次者証書を取得したりと、活動されていました。


宝生亭では6人の外国人スタッフが
活躍していてマネジャーもいます。

私が取材にうかがった4年くらい前も、
ベトナム人の女性スタッフが2人かな?
フロントにいてとても感じが良かったです。


当然のことですが、後進国から来日する外国人を
安い労働力として見るのは大間違いです。
麻衣さんのように、日本人スタッフと同じように
一人一人が等しく大切なスタッフとして、
分け隔てない処遇をすることが
もっと必要になっていくと思います。


それから、
以前、ひと月半、コロナ休業をしていた時の話。

売店のお菓子は、賞味期限が長いとはいえ、
だんだん期限が短くなってきました。
菓子業者さんに返却することもできたようですが、
それでは同じ苦しんでいる業者さんがもっと苦しみます。

麻衣さんは、それならばと知恵を絞り、
お菓子の福袋をつくってクラウドファンディングしました。

そして、1日で完売したそうです。
とってもいい話じゃないですか?(^^)

 

高付加価値って、
「私」という一人称ではない、
「私たち」という三人称の豊かな考え方から
派生するのだなと改めて思った次第です。

麻衣さん、ためになるご講義ありがとうございます。

 

講師で経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

 

「いい会社」のよきリーダーが大切にしている7つのこと - 瀬戸川 礼子