きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

「自分を律する」は自分と向き合うことではない

 

こんにちは。

今日のテーマはこちらです。

「自分を律する」は、自分と向き合うことではない

 

 

私の周りには、自分を律することのできる人が

とても多いと感じています。

私自身はいまひとつなんですけれども(笑)。

 

で、そういう方々を見て思うんです。

「自分を律する」でいちばん大切なのは、

自分と向き合うことではない、と。

 

自らを律する人は、

「自分の言動は自分だけのものではなく、

周りに影響を与えている」と実感しているんです。

 

例えば、自分が腹を立てたとき、

あからさまに怒りを周囲にまき散らしたら、

そういう自分がかっこ悪いのは言うまでもなく、

周りを怖がらせたり、やる気をそいだり、

マネする人が出てくるかもしれない、と考える。

 

例えば、あいさつ習慣のない組織で、

自分一人であいさつをするようになったら、

最初は白い目で見られたとしても

あいさつは大事だなとか、無視したくないとか、

賛同者が一人、二人と現れて、

やがて習慣になるかもしれない、と考える。

 

自分がこういうことを言ったら
周りがどんな喜怒哀楽を持つだろうか、


自分がこういう行動を取ったら、
周りがどう感じ、どうやる気をなくし、
どう励みになるだろうか。

 

そんな風に、

自分と周りとの間にいくつもの橋がかかっている。

自分の言動がもたらす未来を想像している。

 

このように、

自分を律することのできる人は、

自分と向き合っているというよりも、

周りへの影響力をよく理解していて、

そこが分断されていない。

その理解が、自分を律する作用になっていると思います。

 

あの人のためならがんばれる。

あの人を悲しませたくない。


そういう気持ちも基本的には同じでしょう。

 

自分と外との間にいくつもの橋をかける。

そして、その橋を丁寧に扱っていきたいです。

 

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。