きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

養老孟司さんのセミナー「空間定位」 ~自分は周りの一部である~


置かれている「空間」の、自分の「定位」とは?


先週、養老孟司さんのセミナーに行ってきました。
さすが面白かったです。


東京都中央区が主催の「環境セミナー」なのに、

「ぼくは、“環境”という言葉は使わないんです」>と、
のっけから笑わせてくれる養老さん。


環境という言葉は、

大きすぎるし、概念があいまいだし、

何となく他人事のようなニュアンスがある、

とのことでした。

 

言われてみれば、そうかもしれません。


環境を考えるときに大切なのは、

「空間定位」だそうです。

 

空間定位? 初めて聞いた言葉です。
どういうことかというと、

たとえば、 運転の下手な人は、

目の前の車しか見ていないけれど、

運転の上手な人は、自分の車の位置を軸として、

前や後ろ、周りの車など、

高い所から全体を見降ろして 空間を把握しています。

 

これを空間定位というそうです。

「サッカー選手は空間定位を意識していないと

次の動きができない」と、おっしゃっていて、

なるほどでした。


これは、

自分は周りの一部である、

という考えです。


「森の中で裸で暮らす人たちは、
森の一部として生きている。
そういう人たちの居る場所で
環境問題は起こらない」と。


「自分を、自分以外のものと
 切って考えてしまうと
 たちまち自分以外のものを
 乱暴に扱い出して、
 それで問題が起こるんです」


分別しないでゴミを捨てたり、
不法投棄も同じこと。

普通、自分の庭でそれはしないわけですね。
自分以外のところだと乱暴な行動に出てしまう。


「自分は周りの一部だという感覚があれば、

悪いことはできません。

むしろ、何か役に立とうと思える」と養老さん。


周りの一部だという感覚を持つためには、

自分と外の世界との間に橋をかけることが

大切ではないかと、話を聞いて思いました。


それは人だったり、

場所だったり、

思い出だったり。

自分以外との何かを自分と結ぶことです。


何本も橋をかければ、

そのたびに世界が広がり、

人生の面積も広がって行く気がします。


そんなことを思った90分でした。

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

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