ある経営者がいい会社づくりに邁進し、
その実感を持ち始めた頃の話です。
廊下ですれ違った社員を呼び止めて聞きました。
経営者「最近の会社どうだ?」
社員「まあ、いいんじゃないすか」
自分への感謝がない、と悔しがる経営者。
もやもやした気持ちを、
人生の師匠に伝えたそうです。
師匠「あなた今、空気すいましたよね。
意識しました?」
経営者「いいえ」
師匠「息を吐いたのは意識しました?」
経営者「いいえ」
師匠「そうでしょう。一番大切なものは
無意識のうちに行われるのであって、
むしろ『社長のお陰です』なんて
言われるようじゃ
根付いていないかもしれませんよ。
空気のようになっているのは、
いいことじゃありませんか」。
これは、前に通っていた
老子講座で聞いた実話です。
~ ~ ~
今日ご紹介した2つの話、いかがでしたか?
私は、相手がアルバイトさんでも社長でも、
お世話になっている人に「〇〇さんのお陰です」
って言えるのは素敵だと思います。
廊下で呼び止められた社員が言った、
「まあ、いいんじゃないすか」って
そんな言い方ないっす、とも思う(笑)。
でも、
言われるほうがそれを目当てにするのは
やっぱり違いますよね。
まあ実際問題、人に何かをやってあげたら、
感謝されたいと思うのは自然だと思います。
だから、それをあえて出さないようにするのが
カッコいいんですよね。
恩着せがましい人ってカッコ悪いですもん(笑)
空気のような存在になれるかー。
簡単ではありません。
なぜかというと、
空気のような人の素晴らしさが分かる人は、
空気のようになる難しさや素晴らしさを
理解している人(人間力のある人)しか無理だからです。
今の日本では、空気のような人よりも、
「できる自分」を演出できたりする人のほうが
一目置かれちゃったりしますから。
だから、空気のようになるって
悩ましいことではありますが、
もしそうした問題に遭遇したときに、
今日の話を思い出してみてくださいね。
老若男女問わずみんなで
カッコいい人を目指したいですね。
ではまた~(^^)/
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
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