きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

何十年かぶりに探し出せた小川未明の怪しい物語 ~青空文庫のご紹介~


こんばんは。
今日は、私の日記&「青空文庫」のご紹介です。


本日、私にとってちょっとした出来事がありました。
子どもの頃に読んで強烈に印象に残り、
でもタイトルを忘れてしまって
何十年間も探し出せなかった物語を
ついにネットで見つけたのです!

※5分くらいで読めます。

…いや、こんなずっこけた感じの
タイトルじゃなかったんだけど(笑)。


記憶ではもっと硬派なタイトルで、
刑務所から出てきた男のはずで、
石を拾ったのは近所の男の子で…
ちょこちょこ記憶と違うものの
この話に違いないです。


「てかてか頭の話」は、
児童文学とは思えない、
奇妙で、不思議で、容赦ない結末。
子どもに道徳を教えるでもない、
怪げなファンタジー
そこに惹き付けられました。


野ばら』で知られる作家ですが、
いずれも不思議な世界観で、
「めでたし、めでたし」にはならない。
そこが面白い。


図書館に小川未明の童話集があるのですが
タイトル不明だし、膨大な量だし、探せませんでした。


私が思うに、
大人が考えるよりも、子どもって大人です。
「子どもって大人」なんて書いちゃって
CMコピーみたいになっていますが、
子どもだからといって
子どもっぽいモノやコトだけを
望んでいるわけじゃないはずです。


桃太郎もシンデレラもいいんだけど、
小川未明のように、
何もめでたくなく、
悪い人が改心することもなく、
どこかダークで、
一件落着しない。
そういう話もまたいいんです。
現実の人生には光と影があるんだし
想像力も広がるから。


あと、目に見えない世界があることを
ファンタジーを通して伝えておくって
大事なんじゃないかと思います。


大人になると「唯物論」中心になるけど、
唯心論」も絶対的に必要です。
唯物論:世界の根源は物質である。
     目に見えるものを重視。
※唯心論:世界の根源は精神である。
     目に見えないものを重視。

唯心論の部分を持っていないと
生きるのがきつくなってしまうでしょう。
また両論ともに、
これまでの常識にとらわれない世界観って
ファンタジー(空想・幻想)が
教えてくれるのかもしれません。


それでですね、
てかてか頭の話(やっぱりタイトルに違和感ある(笑))
を見つけさせてくれたのは
ネット上の図書館「青空文庫」です。

著作権の消滅した作品と、

「自由に読んでもらってかまわない」

とされたものが掲載されています。

図書館のように無料で好きなだけ読めます。

作家名「ア行」だけでも218人がラインナップ。

びっくりする充実度です。素晴らしい。

しかも朗読バージョンもあります。

その物語に似合うと感じる声と
似合わないと感じる声がありそうですが
朗読で物語を聞けるのはとても便利です。


今日のブログは読書の秋に書けばよかったかな。
でも、「てかてか頭の記念日」として
したためておきました。

ではまた明日。

経営ジャーナリストの瀬戸川礼子でした。