2018.3.11
1年間通った、朗読指導者養成講座の最終回。
今日は発表会でした。
自由に選んだ作品を一人3分で発表します。
有名な作品群の中、
私が選んだのは、
月刊誌『致知』に掲載された、
「招待状」
(鈴木秀子シスターに聞いた話。平成17年12月号)でした。
招待状は、学校の先生とある生徒が出会い、
その男の子を毛嫌いしていた先生が
男の子の背景を知ったことで目を覚まさせられ、
次第に互いの人生までもが
素晴らしいものへと変容していく実話です。
この話は、ネッツトヨタ南国が
素晴らしいオリジナルムービーにしていて、
私は特別許可をいただいて、
ときどき講演や研修で上映させてもらっています。
何度見ても胸がいっぱいになるお話で、
自分で朗読してみたいと思いました。
ところが、
話の内容は胸の奥までしみ込んでいるつもりだったのに、
朗読はまた別の世界。
先生のセリフはどんな感じで喋ったらいいの?
男の子の声音は太いの?細いの?
説明文にふさわしいのは明るいのか、強いのか、
優しいのか、穏やかなのか?
それぞれのシーンに想像力や共感力、
そしてふさわしい表現力が必要で、
朗読は簡単ではありませんでした。
自分では上手に読んでいるつもりなのに、
レコーダーで聞き返すと
いまひとつ感情が伝わってこなかったり、
ショックを受けている場面なのにのんびり聞こえてしまったり、
間の取り方が足りなかったり。
頭で理解できていたとしても、
身体での表現はまた別のトレーニングが要るのでした。
今日は、付け焼刃だったけれど、
昨夜、アドバイスをもらうこともできたお陰で
なんとか練習の成果が出せました。
これからも朗読は自分で続けていきます。
そして、
これって、相手の心に寄り添うトレーニングにも最適だ
と、感じました。
また、自分がよかれと思ってやっている表現が、
必ずしも相手に伝わるものとは限らない、
という実感もできます。
朗読を研修に取り入れたらどうだろうと思うのですが、
興味ある方いらっしゃるかな。
ジャーナリスト・研修講師の瀬戸川礼子でした。
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