2017年7月4日
震災の年から毎年、被災地を訪ねてツアーしています。
最終日は、南三陸ホテル観洋が毎朝、運行している
「語り部バス」に乗りました。 http://www.mkanyo.jp/%E8%AA%9E%E3%82%8A%E9%83%A8%E3%83%90%E3%82%B9/
NHKも取材で乗車していました。
かさ上げが進んで、道路は谷になっています。
グーグルマップも追いつかない変わり様です。
来年2018年はもっと変化しているでしょう!
自身も被災者であるホテル観洋のスタッフが、
1時間をかけて、全員が助かった戸倉小学校の話、
3人が犠牲となった戸倉中学校の敷地、
観光葬祭場「高野会館」(ホテル観洋のグループ会社)、
そして、防災庁舎を周り、
その都度、ご自身の思いと声で、
実際あのときはどうだったのか、
どう感じたのかを聞かせてくれます。
ちょっと耳にしたんですけど、
防災庁舎を背景にして、
ピースサインで写真に写る人がいるのだとかーー。
ばかもの。
ここで何が起きたのか、
ここにどんな人々の念があるのか、
わかっていないにもほどがある。
反省して忘れないで、
そのことを成長の糧にしていってほしいと思います。
~ ~ ~
さて、語り部バスに毎回乗りたいと私が思うのは、
ただ悲しみに暮れるだけではなくて、
物事を鵜呑みみにせずにしっかり考える力、
人間の知恵や機転、
笑顔の裏にある悲しみに思いを馳せる心など、
命を救うほどの強い人間力をたくさん感じられるからなんです。
なので、私は常々、社員旅行でお勧めしています。
前の晩はホテルの大きな露天風呂と海の幸で温泉旅館を楽しみ、
朝は語り部バスに乗り、見て、聞いて、感じ、考え、そして語り合う。
きっと、いきた研修になると思うんです。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士で研修講師の瀬戸川礼子でした。