きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

うつと社員満足には関係があった


きのう、NHKスペシャル「病の起源 第3集うつ病」
をたまたま観てひき込まれました。
http://www.nhk.or.jp/special/yamai/detail/03.html

現在、世界には3億5千万人ものうつ患者がいて、
脳の扁桃体が暴走すると、
つ病になることが分かってきたそうです。

興味深かったのは、
「平等」な社会では扁桃体が暴走せず、うつにならないこと。


それと、「うつ病発症率」は職業で傾向が異なること。


自分の権限・能力が発揮しやすい
「専門職」「技能職」の発生率は約7%なのに対し、

「営業・事務職」は14%強、

「非技能職」(工場・土木作業員など)は約18%。

人に従う立場の多い職業は、2倍以上の発症率でした。

もちろん、事務職でいきいき働いている人はたくさんいるし、
実際にそういう人を私は知っているけれど、
調査では総合的にこのような結果になったわけです。


これは日ごろ取材を通じて感じることとつながります。

総じて、高い社員満足が継続している会社は、
うつの人がとても少ない。

やらされ感がきわめて低く、
自分ばかりおいしい思いをしている人が見当たらない。

立場の上下はあるけれど、人間としての平等感が大きい。

一方、総じて、低い社員満足が継続している会社は、
うつの人がたびたび出る。

やらされ感がきわめて高く、
特定の人ばかりがおいしい思いをしている。

立場の上下が人間としての不平等感とリンクしてしまっている。


働く人が満足して、感動して、
やりがいを持てる会社がいかに大事か、
うつの視点からも言えることがわかりました。

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。