きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

アドックインターナショナルの合宿


こんにちは。ジャーナリストの瀬戸川礼子です。
今日は東京・立川の IT企業「アドックインターナショナル」 さんの取材に行ってきました。http://www.adoc.co.jp/
主題はもちろん、社員の幸せについてです。

「メンタルヘルス」に真剣に向き合う会社で、
うつ病など精神疾患を予防・改善する合宿を頻繁に行なっています。

会場は、自分たちでリフォームした、奥多摩の山中にある古民家。
清々しい自然の中で、仲間と薪を割ったり、山菜を摘んだり、
ご飯を窯で炊いたりする独自のプログラム。

この分野に詳しい医師は、 「ここまでやる会社はほかにない」とおっしゃるそうです。

きっかけは数年前、 心身の不調を訴えるSE(サービスエンジニア)社員が続出したこと。


創業者で社長の小林常治さんは、
誰もが幸せになれる会社を目指してきただけに、
見過ごせない重大な問題ととらえ、
隠すことなくオープンに、解決に向けて動き出されました。

山登りが趣味だという小林さん。
「自然の中のいると、いいんじゃないか」と考え、
専門家に丸投げすることなく、自分たちで一緒に解決していきました。


現在、休職者はみな復職できたそうです。
でも、「予防」や「コミュニケーション」のために、
合宿はその都度、続けていくそうです。

そして言うまでもありませんが、
合宿という単一の取り組みだけが解決策ではなく、
管理職の7割はメンタル・ヘルスケア・マネジメントの資格を取っていたり、
運動会の開催など、
網の目のようにさまざまな対策を同時に行なっているのでした。


古民家を利用した合宿については、
将来は同じ問題・課題を抱える会社に役立つため、
商品化も視野に入れているそうです。


日本のうつ人口は、104万人にも上るそうです。 (うつ+躁うつの合計。厚労省調査。2008年) 実際は数倍多いとも言われます。

会社の大事な使命は、社員の幸せ。
目をそむけないで、向き合うことが大事と思います。

アドックさんの話、とても興味深かったです。

 

「いい会社」のよきリーダーが大切にしている7つのこと - 瀬戸川 礼子