きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

島根・大根島の「由志園」へ


こんにちは。ジャーナリストの瀬戸川礼子です。
日本全国で取材活動・講演活動・コンサル活動をしています。

今日は、大山を後にして、大根島(だいこんじま)へ向かいます。 http://www.daikonshima.or.jp/
鳥取と島根の境目に当たる「中海」に浮かぶ島。
本島と近いので橋も短く、陸続きの感覚ですが、れっきとした島です。

名産は、牡丹と高麗人参画像

















大根島には、「由志園」(ゆしえん)という 素晴らしい日本庭園がありました。http://www.yuushien.com/yuushien/ 画像















年間30万人も訪れる「由志園」は、一人の男性の思いから生まれました。
昭和30年代、大根島は養蚕が衰退し、貧しい島となります。
現金を得るために、女たちは牡丹の苗木を背負い籠に入れて、
全国を行商して歩かなければなりませんでした。


母と会えない子ども、子どもと会えない母…。


その姿を見ていた門脇 栄という男性が、
「女たちが行商に出なくても済むよう、全国から人が集まる日本庭園をつくろう」
と夢を描き、実現したのです。


栄さんの父、“由蔵さん”も日本庭園づくりを夢見ていたことから、
その“志” を後世に残したいと名付けたのが、「由志園」です。



4~5月に咲く牡丹の花が、1年中楽しめる「牡丹の館」 写真では伝わりにくいですが、色とりどりの大輪の牡丹。圧巻でした。 画像


















花の王様と言われる「牡丹」(ぼたん)
和服美人の形容詞としても、昔から言われますね。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」
牡丹の花言葉は「高貴」「壮麗」です。
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大根島のもう一つの名産は高麗人参。 由志園でも本場に匹敵する良質な高麗人参を栽培しています。 高麗人参茶とお菓子をいただきます。とてもおいしかったですよ♪ 画像












高麗人参。人の形をしているから人参と呼ぶのだそうです。 画像














大根島でつくられる高麗人参は「雲州人参」と呼ばれ、 本場に引けを取らない最上級品として評価されているとのこと。 効能は、滋養・強壮剤、そして美容です。
由志園の売店では、雲州人参の粉末やせっけんなど、 体によい加工品がいろいろ販売されています。


由志園では、誕生秘話や、庭園と牡丹の美しさに感動しっぱなしでしたが、
最後にもう一つ、庭園の出口で、大きな感動が待っていました。


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庭園は全国各地にありますが、ここまでするでしょうか?

「残暑の中、ありがとうございます」という思いが伝わる冷たいおしぼり。

緑のもみじも添えてあって、心遣いがうれしい。

また、最初ではなく、最後におもてなしする点も、奥深いなと思いました。



由志園ではお食事や喫茶もできますので、機会をつくって訪ねてみてくださいね。





松江の中心街に戻り、京橋川沿いでひととき過ごしたカフェから出ると、 街はマジックアワーの幻想的な光景を見せてくれました。 画像




















ありがとう島根。
出会ったみなさまに感謝

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『おもてなしの原点 女将さんのこころ』 その一その二 全国55人の旅館の女将さんが、4ページずつ顔写真付きで登場。 人生について、おもてなしについて、教育、地域活性について。 普段はあまり語られない心の内を書いています。