以前、取材させていただいた経営者の方がお菓子を送ってくれました。
フィナンシェ(焼き菓子の一つ)でした。
それほど好んで食べるお菓子ではないので (スミマセン)、
期待しないでいただいたら、、、
「え?」という驚きと喜びが、口の中いっぱいに。
フィナンシェってこんなにおいしいお菓子だった?
上質なバターが広がって、いくつでも食べてしまいそう。
早速、会社にお礼のお電話をするとご不在だったので、
電話を取ってくれた方に伝言しました。
「さきほど、お菓子が届きまして」
「お気遣いありがとうございます」
「これまで食べた中で一番おいしいフィナンシェでした」
「『ぜひ』と言ってくださった訳がわかりました」
とても嬉しかったのです。
ところが、その方は
「そうですか」、
「ええ」、
「伝えます」、
「はい」
…そっけない。あまりにもそっけない。
これは伝わらないなと思って、手紙を書きました。
電話の人は、悪気はなかったと思うけれど、
お礼を言っている人の気持ちはもちろんのこと、
送ってくれた方の気持ちも、くんであげていません。
「そうなんですか。わざわざありがとうございます」 とか
「私も好物なんですよ」 、
「地元のお菓子でとても人気なんです」
「実はまだ食べたことがなくて、今度食べてみます」
「そう言っていただけて嬉しいです」 などなど、
そんな会話が一つでもあったらお互いうれしかったのに。
要するに、コミュニケーションとは「表現」だということ。
いま私は、原稿や講演やコンサルで「表現」を力説中です。
自分もまだまだで、「しまった」いうときがあるから、
もっと楽しい表現ができるようにと練習中です。
「表現とは、思いという“静”を “動”に変えるエネルギーである」
と私は思っています【2010】
美味しいフィナンシェは2箱送ってくださったので、
もうひと箱はお世話になっている方へおすそわけしました。
すると、
「いままで食べた中で一番おいしかった!」
「あれには驚いた」
その方もべた褒めしてくれました。
このブログで紹介したいけど、地元名物なので
場所が分かっちゃうからお菓子の名前を書けません。
もったいないなあ。。。
ジャーナリストの瀬戸川礼子でした。