こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
着物は素晴らしい日本文化だと思います。
一人でさっと着て出かけられたら、なお素敵。
今年の春に「つむぎ」の着物と出会い、
夏には「小紋」を買い求め、
着付け教室に通っています。
昨日は、結城紬(ゆうきつむぎ)の勉強会に行ってきました。
そして、絶滅の危機という話を聞きました。
「つむぎ」という織物でつくった着物は本来カジュアルなので、
お茶席や結婚式などには着て行けません。
ところが、そういう場所に着て行ける小紋や訪問着よりも
つむぎは高いのです。
なので、本当のお洒落さんはつむぎを着ると言われるそうです。
つむぎは、ざらっとした見た目と絹の光沢が魅力。
小紋や訪問着は、成人式の着物のようにつるつるしています。
つむぎの中でも、特に珍重されるのが結城紬。
茨城県の結城という町で織られるもので、国の重要文化財です。
ところが、生産量は激減しています。
国内産の蚕の生産量は、
2002年 391トン
2007年 105トン。
つまり 3分の1以下に。
結城紬の検査実績は、
2004年 5103反(たん)
2009年 2035反
半分以下になっているのです。
蚕も、
糸をつむぐ人も、
染める人も、
織る人も、
みんな減っています。
あと10年もすれば、
ほとんどなくなってしまうと危惧されています。
写真は、結城で糸つむぎを
50年以上なさっている田中ひとみさんです。
最も人手が足りないのが、この糸つむぎです。
巻きつけている真綿を手でぎゅっと均等に伸ばし、
つばをつけて糸にします。
つばが、大事なんです。
気持ちがざらついていると、
糸の太さがばらばらになるので、
いつも平常心をこころがけ、
誰かとけんかした時は 糸つむぎはしないそうです。
プロですね。
蚕のまゆを伸ばして、
5つ分を1つにしたものがこれです↓
ふわふわ♡ そしてとても強い。
これを上の写真のように巻きつけて、糸つむぎをしますが、
1日につむげる量は、ベテランの田中さんでも8時間で5つです。
糸つむぎの方が、ひと月にもらえるお金。
1日8時間×20日間の対価は、、、
3万~3万5千円です。
ひと月やっても、たったこれだけなんです。
信じ難い安さ。
…正直、やってらんないな、と思います。
それでも田中さんが50年間続けてきた楽しみは、
「子どもたちに自分のお財布から
堂々とこづかいをあげられる」から。
現在は、その対象がお孫さんになっているそうです。
こういう方のお陰で、
本物の美しい着物が着られるのですね。。。
1枚分の着物をあつらえるための
一反(いったん)分をつむぐには、4カ月かかります。
買う側からすると、
糸だけで12~14万円するわけですが、
田中さんの仕事を思えば、高いのは仕方ないと思います。
糸がつむがれたら、
洗って、染めて、織って。
高級なつむぎは、すべて手作業。
いろいろな職人さんが介在します。
これが完成した結城紬。
軽くて、着るほどに味が出る最高級品です。
安いお店だと一反58万円ですが、普通は2~3倍します。 
着物を着る人が増えれば、職人さんも減らずに済むし、
文化が生きたまま継承されるんですよね。
最後に、ちょっと照れますが、
つむぎの着物で春先に撮ってもらった写真です。
(結城紬ではないですが、北畠雪子先生の紬です)
みんな、着物を着よう♪
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
追伸:YouTube始めています。
『おもてなしの原点 女将さんのこころ』
全国55人の旅館の女将さんが、
4ページずつ顔写真付きで登場。 人生について、
おもてなしについて、教育、地域活性について。
普段はあまり語られない心の内を書いています。




