きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

八千代銀行東府中支店長からの電話

 

今日はうれしいお電話をいただきました!

お話を聞きながら、思わず涙が出るほどでした。

 

3月8日に「府中経営者研究会」でセミナーがあり、

うれしいことに、そのときのご縁が続いていました。

(当日の模様はこちら↓

 https://reikosetogawa.seesaa.net/article/201003article_3.html

 

府中のセミナーでは、いろいろな会社を紹介した中の一つに、

美容室「バグジー」(福岡)の入社式を取り上げました。

 

新入社員に内緒で、母親や父親に手紙を書いてもらい、

先輩社員がサプライズで読み上げるというものです。

ハンカチが必須のシーンです。

 

この模様は、DVD 『Doit! 93巻』(ブロックス社)でも見られます。

同社の久保社長は、当然、何年も入社式に出られていますが、

何度DVDを見てもやっぱり泣いてしまうとおっしゃっていました。

 

 

さて、府中経営者研究会の後、

セミナーに参加された八千代銀行東府中支店の鹿島一浩支店長と

駅までご一緒しました。車中で、バグジーの入社式の話に。

 

「現段階では新しい人が入ってくるか分かりませんが、

 もし入ってくることになったら、やってみたいと思います」と鹿島さん。

 

「それは素敵ですね!ちょうど時期もこれからですし、

 もし実現されたら、ぜひ教えてくださいね」と私。

 

 

あれから、ひと月半が過ぎて、今日のお電話となったのです。

 

 

先週、八千代銀行東府中支店で行なわれた歓送迎会で、

1人入社されたKさんに手紙のサプライズをされたそうです。

手紙はKさんのお母さまが書かれたもの。

 

電話越しに鹿島さんが読み聞かせてくださったのですが、

もうこれが、本当にいいお手紙なんです。

 

ご了解をいただいたので、抜粋してご紹介させていただきます。

 

「Kちゃん、社会人おめでとう。

 

 子どものころは体を心配したこともありましたが、

 健康に育ってくれて本当に良かったと思っています。ありがとう。

 

 お給料をもらって働くのですから、責任を持って仕事をして、

 素敵な人になってくださいね。

 

 これからいろいろなことがあると思いますが、 

 どんなときもお父さんとお母さんはKちゃんを応援しています」

 

 

Kさんはとても驚いて、そして喜んでくれたそうです。

 

鹿島支店長は最初、娘さんのいる行員の方に

この手紙を読んでもらおうとしたそうですが、

「(泣いてしまって)とても無理です」ということで、

ほかの方に変わってもらった、と笑っていらっしゃいました。

 

 

後日、この歓送迎会に参加された方々からも

いろいろな感想が届いたそうです。

 

「手紙の行間から、親の思いが伝わってきて胸を打ちました」

 

「私も娘にこのような手紙を送ってあげたいと思いました」

 

「世知辛い世の中ではありますが、

 このような心の琴線に触れる温かな手紙に感極まりました」

 

 

「やってみようかな」と思うのと、

実際に「やる」ことは違いますよね。

 

鹿島さんは、支店長とはいえ初めてのことですし、

普通、ご両親との接触はないわけですから、

いくら良いことであっても、

「お子さんに手紙を書いてください」と

お願いするのは、きっと緊張があったことと思うんです。

実際、少し不安もあったとおっしゃられていました。

でも、「やる」。

鹿島支店長の実行力に感銘を受けました。

 

 

そしてさらに、本当に私にもお知らせくださったこと。

その実行力とご配慮にも深く感謝いたします。

このお話は、本家のバグジー・久保社長にもお手紙でお伝えします。

心潤うお話、ありがとうございました

 

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

 


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