きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

福岡紀行 ぶどうの樹を取材しました


こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。

福岡出張の2か所目は、複合施設「ぶどうの樹」へ。
http://www.budounoki.co.jp/

“地産地消”で知られ、
全国に30店舗を展開するレストラン「野々庵」 をはじめ、
敷地内にさまざまな施設が点在しています。

日帰り温泉、宿泊施設、ブライダル施設、
パン工房、雑貨店などなど。

 

岡垣という小さな町で500人の雇用を
創出しているのです。


メインエントランス。

右奥のお店はカフェを併設したパン工房です。

すべて天然酵母を使用したパンのおいしさは格別♪

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数々のワインが試飲できるワインハウスも

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本物のぶどうの樹が天上を這い、

季節にはぶどうが実る レストラン「ぶどうの樹」。

同社の歴史はここから始まりました。

 

ただ残念なことに、

05年の「姉歯事件」の流れで建築法が厳格化され、

ぶどうを這わすことがNGに。

 

来年、取り壊し工事となるそうです。

素敵なレストランなのに、、、本当に残念なことです。

 

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宿泊施設「杜の七種」(もりのななくさ)は、

4つのコテージと3つの離れから成る、計7室の宿。

写真は、泊めていただいたコテージ「阿きはぎ」です。

 

2階建てではありません。天井がとっても高いのです。

広いテラスには木製ブランコとジャグジー風呂も置かれています。

出張だから、いつも一人なんですけれど、

ここのように2人で来たくなるところが多いんですよねー。

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レストランのサラダはたっぷりと見た目も豪快。 2~3人前です。 画像











 

 

 



宿「杜の七種」の女将・小役丸公代さんには、

滞在の丸一日、 本当にお世話になりました。

 

1年前に取材を申し込んだとき、

どうしても日程が合わず、

このたび1年越しにご縁をいただいたのですが、

実はこの日、宿は休業日でした。

 

何もおっしゃらなかったので

現地に入るまで分からなかったのですが、

宿にお客さまの姿がない。

 

お聞きしてみると、

私のために開けてくださって いたのでした。

聞かなければ、そうとは知らずにいたところでした!


仕事を通じて頻繁に感じるのは、

「世の中には、なんて優しい人がたくさんいるのだろう」

ということです。

自分にできる恩返しは、感謝と、

ほかの人に優しさの輪をつなげることでは

ないかと思っています。


同社の原型は、

海沿いに現在も営業するもう一つの宿「八幡屋」です。

 

女将さんの夫であり社長の秀一氏の

ご両親が経営していました。

 

ご両親は長年、いくら儲かったかという

話をしたことはないそうです。

「ちゃんと得意先に支払いができたか」

「どれだけお客さまに喜んでもらえたか」

 そんな話を大切にされたそうです。


このDNAを受け継いだ経営の一つが、

地産地消のレストランです。


「地産地消」(ちさんちしょう)とは、

読んで字のごとく、

その地域で生産されたものを、

その地域で消費することです。


ぶどうの樹は、これをキーワードとして、

地元の農業・漁業など一次産業の人たちとともに潤い、

彼らの生きがいとなるような

「食」の仕事を提供されています。


アイデアが光っています。

料理をブッフェで提供するのです。


地産地消に力を入れると、

食材を自然に委ねることになりますから、

ある時期は大根ばかり手に入る、

ということになります。

 


会席料理で大根づくしだと、

お客さまに怒られますが、

60種類もあるブッフェのメニューに

8種類くらい大根料理があっても

お客さまは誰も怒りません。

なるほど! なポイントですよね。

 


また、私がいいなと思ったのは、

「地産地消に100%こだわらない」 こと。

できるだけ地元で採れたものを使うけれども、

絶対ではない。

 

場合によっては、

別の場所で採れたものを使っても良いのです。

 


これは、「さぼり」や「怠慢」ではなく、

「のりしろ」や「ゆとり」だと思います。

余白を持たせることで、

経営的にも精神的にも豊かでいられるのです。


人を喜ばせる世界は、

本来、大らかなものではないでしょうか。

眉間にしわを寄せて行なうものではないはずです。

 

喜びを提供する側の心がまず

大らかなことが大切だと思うのです。

みんながそうなってくれるといいなと思うのです。


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