「経営のトップには、IQよりEQが重要だ」
元インテル社長で工学博士の西岡郁夫氏が講師をされた
それいゆ主宰のセミナーで聞いた言葉です。
ご存じのとおり、
IQは Intelligence Quotient=知能指数。
これに対して
EQは、Emotional Quotient=心の知能指数=情動指数。
EQの定義は IQに比べてあいまいですが
個人的な理解では、
どのくらい人の感情を理解した行動が取れるか、
どのくらい豊かな人間関係を育めるか、
を表す指数ととらえています。
一般的に、
上に立つ人は頭が良くないと務まらないイメージがあると
思いますし、実際問題、それなりの頭は必要でしょう。
でも、頭(IQ)と同じくらい
いえ、それ以上に大事なのが心(EQ)です。
CSも高い、ESも高い、業績も高い。
3拍子そろった企業をたくさん取材してきましたが、
ふと考えてみると1つプラスして、4拍子だったのでした。
そういえばEQも高かった。
トップが人間くさいんです。
温かいんです。
人を見下さないんです。
謙虚です。
私は原稿やセミナーでは、
よく「愛情」という言葉で表現しますが、
IQに対比させる形でEQを持ってくると、
とても分かりやすいですね。
さらに今日は、
東京ミッドタウン23Fで、いい話をうかがいました。
プライベートエクイティ投資事業の
アドベント・インターナショナル社を訪問。 https://www.adventinternational.com/about/
プライベートエクイティ(Private Equity)とは
株式公開(上場)をしていない未公開株式のことです。
よって、プライベートエクイティ投資とは、
まだ上場していない会社に投資をして、
利益力や成長力を付けてもらって上場させ、
あるいは売却して、利益を得る投資活動のことです。
と聞くと、
金儲けのための割り切った活動とイメージするかもしれませんが
ここで聞いたのはEQの重要性でした。
カネを出すだけでなく、
その会社を改善・成長させる人物も送り込むわけですが、
その人物は必ずしも、ドラマに出てくるような横文字に強い
高いIQの持ち主ではないと言うのです。
経営者の心をくみ、社員の心をくみ、団結力を育めるような人、
言ってみれば、EQの高い人物こそが必要だと言うのです。
いくら投資先が見つかっても、
そうした人物がいない限り、投資はしないそうです。
経営の本質を突いた考えだと思ったのですが、いかがでしょうか。
IQはある程度、必要なはずです。
だから勉強心は持っていたいもの。
でも、上に立つは人を動かすのが大きな仕事。
EQがなくては、IQがあっても宝の持ち腐れですね。
まだ間に合うかな。
せっかくだから、どちらと言わず、
どちらも高い人を目指したいものです。
aisbn:4532149754EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方