「祈りは神を変えず、祈る者を変える」
デンマークの哲学者・キルケゴールの言葉です。
十数年前、取材先の旅館の女将さんから
「おついたち」の風習を聞いて以来、
私も毎月1日の神社のお礼詣りが習慣になりました。
それまで私にとって神社は、
お願いごとをしに行く場でしたが、
おついたち詣りをするようになってからは、
神さまにお願いごとをしに行く場ではなく、
「神さま、こんにちは~」
とあいさつしたり、
「お忙しそうですね。自愛ください」
なんて労わっちゃったり、
「私はこれをこういう風にやっていきます」
と、宣言する場になりました。
胸を張って!
まさに、
「祈りは神を変えず、祈る者を変える」
なのです。
頼る存在ではなく、
信頼する存在になった感じかな。
相手が人間でもそうですが、
信頼する相手にはいろいろ語れますし、
語ることによって自分自身を見つめられますよね。
~ ~ ~
実際、神さまってそんなに力を
貸してくれないって思うんですよ(笑)。
例えば、中小企業診断士の浪人生活が
5年目に入ったとき、
ほんとにもう受験が辛くて、
胃潰瘍になっちゃって、
今度こそ受からせてください!って
願ったけどダメでしたもんね(≧∀≦)
その2年後にやっと資格が取れたのは、
周りの人間が協力してくれたお陰と、
人間である私が大学院に入る努力をしたからです。
あれは神さまの優しさだと思います。
だって、偉大な力を貸していたら、
その人間ががんばって力を発揮する
チャンスを奪ってしまうから。
~ ~ ~
私は、特定の信仰は持ちませんが、
目に見えるものだけがすべてではない、
と思っているので、
こういう神さま話には抵抗がありません。
見えないものを感じるって、
生き物に不可欠な本能だし、
それが希薄な現代人にとって
重要なものだとも考えています。
どっちみち見えない・分からない世界だから、
自由な想像で楽しめばいいですよね。
ではまた明日~
大雨にご注意くださいね☂
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の
瀬戸川礼子でした。
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