人は「おぎゃー」と息を吐いて人生を始め、
息を吸って人生を終えると言われます。
その始まりを見た人は多くても、
その終わりを見た人は少ないと思いますが、
私はあるのです。
昔、祖母の臨終がまさにそうでした。
母と病院にお見舞いに行ったときのことです。
意識はなく小さな息をしていた祖母が、
突然、大きな息を吸いました。
思わず、母と顔を見合わせたほど大きく。
そして、気づいた時には旅立っていました。
そのときは呆気に取られていましたが、
いま振り返ると、お見事でした。
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私たちが普段、行う呼吸は、
「吸って~、吐いて~」の順番ですが、
本当は逆。
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