「私の考える最も理想的な国は、
完全に男女同権の国だ。
職業分野にも経済分野にも
女性が男性と対等に参加し、
男性は女性の参加を
特殊ではなく普通のことと受け止める。
そんな国だ」。
これは、1946年に
ウィリアム・ヘンリー・ゲイツ2世
が書いた学術論文の一節。
あの、ビル・ゲイツのお父さんです。
当時23歳でした。
男尊女卑が今よりもっと色濃い時代に
シニア・ゲイツのような
考えを持つ人もいたのです。
つい先日、clubhouseで、
オリパラの森さん辞任を語るルームに入ったら、
ある女性がこう言いました。
「私たち女性は選挙権をいただいて」。
男女の主催者が複数人ずついましたが、
「それは権利であって、
男性からいただくものではない」と
訂正する人はいませんでした。
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また、2019年に東京での
ティール組織カンファレンスで、
著者のフレデリック・ラルーさんは
ステージ上で次のようなことを言いました。
私たちに見えていないものの一つに、
文化がもたらす作用があります。
メイントークセッションは
3人とも男性で、
女性は通訳の役割。
また、今日のランチは
10人全員が男性でした。
(ちなみに前日のシンポジウムで
私はゲストスピーカーでしたが、
5人のうち女性は私だけでした)。
ラルーさんの話つづき ~
昨日は10人の学生とセッションしました。
うち8人が男性です。
質問がどんどん出てきましたが、
1人目、2人目、3人目…、5人目、
みな男性でした。
女性には質問がないのだろうか?
女性だから遠慮しているのだろうか?
私は疑問に思いました。
実は、女性にはたくさん質問があったのです。
仮に10年後、またここに招かれたとき、
パネラーはみな女性で、
それが自然だと思うような状態に
なっているといいと思います。
私はこういうことを、
残念ながら本を書いた後に知りました。
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