きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

会社の数と中小企業の定義を知ると気づくこと


2021.1.4. 
今日から仕事始めです!
と言えなくもありません。
出社がなく、仕事は趣味でもある個人事業主としては、
オン・オフの境目がもともとないのです。
今年もゆるく、しかし、やるときゃしっかり、
手を抜かずに精一杯やりまーす


今日のテーマは、
「会社の数と中小企業の定義を知ると気づくこと」です。

下の図表は中小企業診断士の基本中の基本です。
中小企業と小規模事業者には明確な定義があります。
業種によって定義は異なっていて、
資本金または人数どちらかが当てはまれば該当するので、
ひと口に中小企業といっても大小さまざまです。
定義.jpg

例えば「製造業」の場合、
働く人が1000人いても、資本金が3億円以下なら中小企業です。

また「サービス業」で資本金は7000万円あっても、
働く人が99人だったら、これも中小企業です。

中小企業の枠を出るか・出ないかは、
税率面、企業イメージ、優遇策、人財など
いろいろな観点で検討されるものです。
ところで、前にも書きましたがもう一度。
「社長」と聞くと、特別な人っぽいですが、
日本で働く人の20人に1人は社長という計算になります。

2019年の日本の企業数は281.4万社で、
労働人口は5660万人(役員除く)なので、
単純に割ると経営者率は約5%(4.97)。
なんか、一気に社長のハードルが低くなりますよね。


で、今日のテーマ
「会社の数と中小企業の定義を知ると気づくこと」です。

一つは、起業は1円でできますし(登録料などは別途)、
誰でも社長になれる時代なんですが、
全国281.4万人の社長がいて、
コロナ禍で大変な思いをしているだろうな、と
そう思うわけです。
経営者には誰か家族がいるでしょうし、
まともな経営者なら社員の生活を守りたいでしょうし、
その社員にも家族がいるでしょう。


経営者が背負っている負担というのは、
見えないけどすごく重いんですよ。
自宅を借金の担保にしている人も少なくないので、
倒産したら家ごとなくなります。社員とはそこが違う。
あと、信用にも傷がつく可能性が高く、

その点も社員よりずっとペナルティがある。
これは、敗者復活をさまたげる日本社会にも問題があります。



放漫経営で会社を潰す人もまあまあいるので、
そこは同情しきれないけど、
一生懸命にやって倒れる人は一人でも少なく
あってほしいと切に願っています

~  ~  ~  

次に、中小企業の定義を知ると気づく一つは、
「定義が結構ゆるい」ってことと(笑)、
業種で定義が違うということは、

どの業種で働くかによって、
最初からある程度の会社規模が想定できる
ということでしょう。
定義.jpg
例えば、小売業の場合、イオンのような大企業は別にして、
中小企業だったら資本金5000万円以下または50人以下の
会社になるわけです。
要するに、数字を知ると、
いろいろ付随したことが見えてきますよね。
ただし、念のため書いておきます。
会社の規模と働き甲斐は比例しませんので、
大きい会社に入ることが幸せで、
小さい会社に入ることは不幸せ、ではありません。
規模と幸せは関係ないです。

~  ~  ~ 

最後、これはついでに。
私、丸21年、個人事業主としてやってきまして、
今年はとうとう法人化しようかなと。
個人事業主の屋号は「リバーオフィス」ですが
社名にしては何屋さんか謎すぎる。
もうちょっと、親切かつ光る名前を考えようと思います。
…ネーミングが不得意です(笑)。

では~(^^)/
いよいよ社長になる!?
経営ジャーナリスト・中小企業診断士
瀬戸川礼子でした。