きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

どんぶり勘定の「どんぶり」は「丼」じゃなかった ~言葉の意味を理解する~

 

こんばんは。

今日のテーマは

「どんぶり勘定の『どんぶり』は『丼』じゃなかった 

~言葉の意味を理解する~」 です。

 

今日は、執筆の一日でした。

記事を書きながら、

内容にあう「どんぶり勘定」

という言葉が浮かび、

でも、べたな言葉だから

使うのやめようかな~、

そんなことを考えつつ、

一応、辞書でひきました。

 

使いたい言葉に迷ったときや、

その言葉を使わずに別の表現をしたいとき、

辞書は本当に頼りになるので

いちいち引くことをおすすめします!

 

ついでに、

無人島に一冊本を持っていけるなら

何にする?という質問がありますが

私は断然、辞書だなー。

 

 

さて話は戻って、

「どんぶり勘定」を引いてみると、

次の説明がありました。

 

明鏡国語辞典:
細かい収支計算などをしないで、
大まかに金の出し入れをすること。
職人などが腹掛けのどんぶりに
金を入れて無造作に使ったことから。

広辞苑:
(どんぶりの説明、中略)
予算を立てたり決算をしたりせず、
手元にある金にまかせて
支払いをすること。
また、それに似た大まかな会計。

精選版日本国語大辞典:
職人などがどんぶり(中略)
に金を入れておいて
無造作に出し入れして使ったところから
手元にあるにまかせて、
帳面にもつけないで
気ままに支払いをすますこと。
大まかに金の出し入れをすること。

 

 

3つの辞書すべてに書かれている

「大まかに」という点は

そうだろうなと思いますよね。

ところがなんと、

「どんぶり」って、

器の丼じゃなかった!

 

こちらは画像検索で出てきた吉野家の

普通に売られているんですね。

 

私のイメージでは、

昔の八百屋さんのように

天井からゴムでぶら下がった籠に

お金がじゃらじゃら入っていて

そこから出し入れする様を

「丼」に見立てているのかなと。

 

いえ、八百屋さんが適当な会計を

しているという意味ではなく、

絵的にざっくり見えるので。

でも間違いでしたー。

 

正解は、

職人さんの腹掛け(前掛け)のことで

「どんぶり」と呼ぶんですね。

知らなんだ。


礼子画伯による「どんぶり」

おそまつ(恥)。

 

どんぶりのフリー画像が見つからず、あしからず。

本当はもうちょっと、こう、ガシッとしていて

こんなエプロンみたいな雰囲気ではないです。

 

とにかく、言葉の起源・意味をしっかり

理解することって大切だと思います。

 

今日みたいに発見もあって面白い。

 

言葉の意味を理解するとーー

・自分の考えがその分、しっかりする

・それにまつわる想像性が増す

・別の観点の創造性も生まれる

・言葉の力も増す

・文章の力も増す

と、私は思うのです。

 

 

今年、たまたまテレビで塩野七生さんの

講演を見ていたら(『ローマ人の物語』著者)

「語源に常に戻れ」とおっしゃって、

塩野さんほどの方でもそうされるんだと

感銘を受けました。

 

「ん?」と思ったら言葉の意味を調べる。

 すると、先に書いたような特典が生まれるし、

意味を知っているからこそ

「使わない」という選択もできるんです。

 

また、使う場合は、ちゃんと意味を

知っていれば安心できますよね。

 

例えばいまだったら、

リモート会議とオンライン会議は

どう違うの?とか。

 

リモートは遠隔という意味、

オンラインは回線が接続されていること。

 

言葉の意味は違うけれど、

会議で使う場合、意図は同じでしょうね。

こういうことも、ちゃんと理解していると

堂々と使えます。

 

明らかに知らない言葉もあれば、

知っているつもりになっている言葉もあります。

一度、立ち止まって言葉のドアを開けてみましょう!

 

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

 

通りすがりのランタナ。

花に言葉があったら何を言うでしょうね。

「いい会社」のよきリーダーが大切にしている7つのこと - 瀬戸川礼子
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