こんにちは。2018年2月のおついたちです。
今月の言葉は、
「日はのぼる、旗雲の豊の茜に、
いざ御船行でませや、うまし美々津を」
(北原白秋)
これは、皇紀2600年を祝って1940年に作られた、
交声曲『海道東征』の一節。
裏面の解説には、下記のようにあります。
「茜色に染まった、
豊旗雲のたなびく日の出の空の下、
東征の船よ、さあ出立ちませ、
この美しい美々津の港を」
東征とは、東の方角へ征伐に行くという意味。
征伐とは言うまでもなく、
悪者や服従しない者を攻めてやっつけること。
ということで、
このような詩を取り上げる神社庁のセンスを
一瞬、疑いましたが、
自分で調べてみたら(ネットですが)、
この交声曲『海道東征』でいっている東征とは、
本来の意味ではなくて、
国の明るい未来を歌った詩だとありました。
なら安心ですが…、ほんとかな。
それに、征伐の意味ではないのなら、
裏面の解説で「御船」のことを「東征の船」と
訳すことはないですよね。
それにさらに調べてみたら、この詩が作られたのは
1940年で、戦争の前年です。
ということは、
美しい言葉を使って、暗に戦争に導いていたのでは?
と、疑い出す私。
そもそも「東征」などという言葉を使う必要はないのでは?
これを取り上げた今月の言葉は、
やっぱり配慮が足りない気がしました。
神社に掲げられている言葉であっても、
選んでいるのは私たちと同じ普通の人間。
自分に取り入れたい言葉かどうかは、
自分の頭と心で判断したいと思います。
とにかく今年もすでにひと月が過ぎました。
あと11カ月を大切にしよう。
2月も素晴らしい月でありますように☆.。₀:*゚✲゚*:☆
瀬戸川礼子でした。
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