きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

「毎日、1時間に1社が倒産しているんですよ」 帝国データバンク訪問


2018.10.4
帝国データバンクさんを訪問しました。
ご存じ、日本最大手の企業の信用調査会社で、
倒産データを強みとされる企業です。


「毎日、1時間に1社が倒産しているんですよ」
と、部長の直井さん。
えっ?と、驚く数字ですが、
同社発表の2017年の倒産件数8376件を年で割ると
1日当たり23件だから、そういうことになります。

この数字の陰に、
いったいどのくらいの社員とその家族の涙があるだろう、
取引先は大丈夫だったろうか、
そう思わずにはいられません。


倒産という誰もが避けたいリスク回避のために、
同社は裁判所に提出される書類など、
さまざまなデータをもとに倒産分析を行っています。


ところで倒産は、
一般的にはお金がなくなったからそうなるわけですが
プロセスはさまざまあり、
最後の最後まで一生懸命、努力したけれど
駄目だったところもあれば、
放漫経営の末に倒れたところもあるし、
思いがけない連鎖倒産もあります。
あるいは、負債を誰かに負わせて
自分はお金を持って雲隠れする計画倒産など、
さまざまです。

どんな人間なのかが現れる場面でもあるでしょう。


10年前、倒産企業のプロセスを追った
『顧客満足の失敗学』という本を書きました。
一つの会社が消えるに伴い、
社員とその家族はもちろんのこと、
顧客や、さまざまな取引先や、地域や、金融機関や、
経営者一家、潜在需要を含んだ未来の顧客にまで、
大きく広く影響を与えることを如実に感じました。
企業は社会の公器である、とも改めて思いました。


倒産をゼロにすることはできないでしょうし、
それは不自然とも思います。


大切なのは、
人として失敗の後始末をどうつけるのか。
それ以前に、
いかに健全経営で必要とされる企業で在り続けるか。



社員のいない身軽な個人事業主である私も、
自分の胸に手を当ててひとしきり考えました。


貴重な時間をありがとうございます。
経営ジャーナリストの瀬戸川礼子でした。

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