こんにちは。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。
先月、ネットニュースで、
新幹線の座席コンセント、「使用権」は誰のもの?
という記事を見ました。 https://otekomachi.yomiuri.co.jp/news/20170816-OKT8T29820/
グリーン車は、一席に一つずつコンセントがついていますが、
普通車は窓側に一つしかありません。
また、窓側の人だけの特権でもないから、
一人が使っていると、ほかが使えないことになります。
(最近は、全席モバイル用電源付きの車両が増えているそうですが
まだまだ少ないのが現状です)。
それでこの記事は、
他の人がコンセントを使っているときに、
「『自分も使いたい』と使用権を主張してもよいでしょうか」
という質問が届いた、というものでした。
これ、どう思われますか?
私は、権利で解決する話じゃないよね~と思います。
権利で自分の利益を得ようとしたら、けんかになるだけ。
こんな場面こそ、コミュニケーション力を発動したいですよね。
「私にも使う権利がありますから」と、
真顔で言ったり言われたりしたら、誰でも嫌な気分になるでしょう。
一方、「私も使わせて頂けますか」と、
にっこり笑顔で言ったり言われたりしたら、いいですよと言いやすい。
「お使いのところすみませんが、電源がとても少なくなっていて 心配なので充電しておきたいんです」など、理由を言うとなおよいかも。
結果、
コンセントを譲る、という行為そのものは同じであっても、
物の言い方で、そこに漂う感情の質はまるで違ってくるし、
よって、行為の質もまるで違ってきます。
権利で感情はおぎなえません。
二股コンセントを持ち歩くのもいいけれど、
それは対処であって、解決ではありません。
権利とか、対処とか、そういう上澄みの話で終わりにしてしまうと、
世の中がどんどん狭く、生きづらくなってしまいます。
人間力も縮んでいってしまいます。
笑顔で頼んだとしても、
無視されたり、嫌な顔をされることがないとは言えません。
(実際、コンセント、使わせてくれない人もいました(涙))
でもまあ、まずはコミュニケーションを最大限に活かしてみようよ。
そういう考えが私は好きだなー。
ジャーナリストの瀬戸川礼子でした。
====