きれいごとでいこう!

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子です。いい会社のいい話から私的なつぶやきまで、公私をつづります。

国際せきずい損傷リハビリテーション協会の伊佐拓哲さんとセミナー


昨日、2015年10月16日、
就労困難者の就職支援を行なうFDA川崎(母体はISFネット)にて、
「新・25大雇用百年塾」の最終回(5回目)が行なわれました。

トリを務めてくださったゲストは、
㈳国際せきずい損傷リハビリテーション協会理事長の伊佐拓哲さんhttp://re-sci.or.jp/aboutus/salutation.html 


伊佐さん(左)、FDA川崎の責任者・成澤俊輔さん(右)と。 画像









 

 



脊椎(せきつい)とは、首から腰まで伸びた背骨のこと
脊髄(せきずい)とは、その中を通る神経のことです。
脊椎損傷は治せるけれど、脊髄損傷は現在の医療ではまだ治せず、
脊髄損傷は、その部分が脳に近いほど重症になると言われます。


2002年、大学生だった伊佐さんは、事故で突然、脊髄損傷を負われました。
部位は首だったので、胸から下が麻痺し、指にも力が入らないそうですが、
腕と手首を動かせるのは「いいほう」なのだとおっしゃいます。


事故後、伊佐さんが一つだけ決めていたのは
「ひと晩だけ悩む」こと。

「悩んで解決するなら一生悩み続けますが、
そうじゃないんだから悩むのはひと晩だけ。
悩むより何ができるかを考えたほうがいい」。




いま伊佐さんは、当事者ならではの仕事をされています。
"再歩行"を目指す、日本初の脊髄損傷専門 トレーニングジム
「J-Workout」(東京木場&大阪)の経営です。 http://j-workout.com/about/index.html

KNOW NO LIMIT (限界はない)を合言葉に、
志半ばで亡くなった、友人でカリスマトレーナーの渡辺淳さんの遺志を継ぎ、
脊髄損傷専門 トレーニングを広めたいとする伊佐さんです。


実際、歩けるようになった方、立てるようになった方がお披露目する イベントが来月11月22日、都内(東京国際交流館)で行なわれます。 画像















ヘルパーさんの力も借りながら、一人暮らしをする伊佐さん。
家を出るまで3時間かかるとおっしゃいます。
でも、「障がいがあることを言い訳にしない」と決めているので、
仕事で朝早い待ち合わせになっても黙って受け入れるのだと。
頭が下がります…。


5回シリーズの「新・25大雇用百年塾」 塾長として携わり、
障がいを持たれたゲストのみなさんとお会いする機会を得られました。
松村道生さん、古市佳史さん、広瀬慎之介さん、小澤綾子さん、伊佐拓哲さん。
どなたも、悲劇のヒーローやヒロインにおさまらず、
それを糧にしてたくさんの人に希望を届けていらっしゃいました。
しかも、力まない自然体が素敵でした。
ここまで来るのに、どれだけ自分と向き合ってこられたのだろうと思います。
5回分の気づきを今後活かしていくことで、恩に報いたいです。
感謝☆.。₀:*゚✲゚*:☆

経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。

『いい会社のよきリーダーが大切にしている7つのこと』