就労困難者の就職支援を行なうFDA川崎にて、
毎回ファシリテーターを務めている「新・25大雇用百年塾」
の4回目が行なわれました。
ゲストは、筋ジストロフィーと共存されながら、
歌の活動をされている小澤綾子さん(左)。
http://challenged-ayako.com/
写真のとおり、とっても魅力的な方です。
10歳で体の異変を感じた綾子さんは、親にも誰にも言えず、
人前では笑顔、布団の中で一人涙する日々を過ごしたそうです。
小さな女の子がどれほど心細かったろうと、胸が詰まりました。
それから20年余り。筋肉が徐々に弱って動けなくなっていく
筋ジストロフィーは進行していると言います。
以前は杖なしで歩けたけれど、今は杖がいると。
頭まで上がった左腕は、肩の高さしか上がらないのだと。
突然の事故で障害を負うのも辛いと思うけれど、
じわじわと病気が進行していく辛さは想像を絶します。
どうやって心を強く持っているのかを伺うと、
落ち込むこともあるけれど、歌を歌うことで元気を届け、
それ以上に元気をもらうのだとおっしゃいました。
昨年、ご結婚されて、ご主人の愛も大きいのだと思います。
また、将来の約束ができないからこそ、
過去でも未来でもない「今、ここ」に病気が引き戻してくれるのだと。
綾子さんのお話を聞いていると、私ももっとやることをやろうと、
恥ずかしいような、励まされているような気分になれます。
綾子さんは平日はIBMに勤めながら、
週末は歌の仕事という活動的な日々を送られています。
ジロジロ見られない生きやすい世の中にしていくために、
歌いながら病気のことも語り、世間の理解を広めているのです。
最後にアカペラで『嬉し涙が止まらない』という歌を歌ってくれました。
同じ病気の男性が生前、作詞された歌です。
「嬉し涙が止まらない
出会いがまた一つ
その度に強くなれる
今日まで生きてきて良かった」
綾子さん、今日の出会いに感謝します。
嬉し涙とともに。
ファシリテーターの瀬戸川礼子でした。