安田未知子先生の『引きうける生き方』出版記念会が、
WAVE出版の主催で行なわれました。
自分の子どものほかに、43人の子どもたちを育てた未知子先生です。
「放っておけない」、「何かやってあげたい」と、
戦後の貧しい沖縄で、
まさにマザーテレサのように子どもたちに寄り添い続けました。
未知子先生の生徒の一人、
中学生の「さだこさん」は、高校進学を希望していましたが、
さだこさんの世話をしていた叔母さんは渋りました。
そして、就職したら手に入ったはずのお金をくれるなら
進学させてもいいと、未知子先生に言ったのです。
未知子先生は25ドル(当時はドル)の給料から5ドルだけ差引き、
残りの20ドルを給料袋ごと叔母さんに払い続けました。
さだこさんが高校を出、琉球大学を出、就職するまで、それは続きました。
先生はずっとそれを黙っていました。
さだこさんがその事実を知ったのは何十年も経ってからです。
さだこさんは先生の愛に泣きました。
そして、今度は自分がお金のない学生のために役立つことを始めました。
こうした話が、(更に想像を絶するような話も)生徒の分だけあるのです。
さて、今日、ゲストの高野登さんは、「論評よりも行動が大切で、
世の中には何も言わずにやることをやる人がいる。
その一人が未知子先生です」と。
続いて登場された未知子先生は、
「脳を若返らせるには、いいことを考えること」、
「義理と人情はずっと必要ですが、欲と見栄はほどほどに」など
ユーモアを交えながらお話くださいました。
1日80錠、飲んでいた薬をすべて捨てて、
ハーブを中心に自分で病気を治した話も。
健康についての話も本になる予定だそうですのでどうぞお楽しみに♪
2部では未知子先生と高野さん、私の3人で
座談会をさせていただきました。
未知子先生が言われたように、
良心的な方々が参加してくださった会場は、
「血のつながらないファミリー」のようで、
終始、心地よい空気が流れていました。
「誰もやらないなら私がやりましょう」
という未知子先生の「引きうける生き方」が、
こうして広まっていくことを本当にうれしく思います。
そして、自分も実践者になる、と改めて肝に銘じました。
編集者の大石さんはじめWAVE出版のみなさん、
ゲストの高野さん、ご参加のみなさん、ありがとうございます。
ファリシテーターで
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。
経営ジャーナリスト・中小企業診断士の瀬戸川礼子でした。